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ネットワーク部とホスト部の境界、クラスフルとクラスレスネットワークの基礎を学習する CCNA対策講座(9)(1/2 ページ)

本連載では、シスコシステムズ(以下シスコ)が提供するシスコ技術者認定(Cisco Career Certification)から、ネットワーク技術者を認定する資格、CCNA(Cisco Certified Network Associate)を解説します。CCNAは、2007年12月に改訂されたばかりで、2008年1月現在、新試験の情報がまだ少ない状況です。よって本連載は、改訂前の試験(640-801J)で解説をしますが、新試験の解説が可能になり次第、新試験(640-802J)も含めて解説していきます。

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 前回の「サブネットマスクの計算をマスターする」では、2進数と10進数の相互変換やサブネットマスクの計算を学習しました。それを踏まえ今回は、クラス単位でIPアドレスを割り当てるクラスフルと、ホスト部のビットの一部をネットワーク部にするクラスレスについて習得しましょう。

クラスフル

 ネットワーク部とホスト部の境界をオクテットごとに分解したものを「クラスフル」と呼び、クラスA〜Cが用意されています。どのクラスに該当するかは、第1オクテットの先頭のビットパターンで表現します。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 クラスAは、先頭の1ビットを「0」、クラスBは、先頭2ビットを「10」、クラスCは先頭3ビットを「110」にセットします。第1オクテットの8けたのビットを10進数の値で表現するために「128、64、32、16、8、4、2、1」という数字に対応させてみると、クラスAは0〜127までの値(64+32+16+8+4+2+1=127)、クラスBは128〜191(128+32+16+8+4+2+1=191)、クラスCは192〜223(128+64+16+8+4+2+1=223)が該当します。ただし、クラスAの範囲である「0.0.0.0」と「127.0.0.0」は使用されません。「0.0.0.0」は、「すべてのネットワーク」を表す特別なアドレスとされています。特に「127.0.0.1」は、「ループバックアドレス」と呼ばれ、各コンピュータが最初から保持しているIPアドレスです。コンピュータでTCP/IPが正しく動作するかどうかを検証するときなどに使用されます。

 結果として、各クラスのネットワークアドレス範囲とホスト数は次のようになります。

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