転職サイトのイーキャリアプラスは、2008年6月18日〜21日の4日間、企業の採用担当者400人(うちインターネット関連業界63人)を対象に、採用活動に関するアンケートを実施した。
企業の採用コスト動向
この調査で、今年度の企業の採用活動が昨年度に比べ縮小傾向にあることが分かった。年間採用コスト平均は昨年の6割減となる1439万円で、特に第二新卒採用のコストが減っている。採用計画について、採用担当者の3人に1人が人材採用を控える姿勢を示しているという。一方で、64.8%の採用担当者が人員不足を感じており、コストを抑えながらも必要な人員を確保しなければならない採用活動の厳しい現状が読み取れる。
今年度は、企業は採用にコストをかけるよりも、年収の提示金額を上げることで人材の流出を抑えようとする傾向が現われている。大卒5年目の営業職、エンジニア職、クリエイティブ職のそれぞれで、年収提示額平均が昨年度を上回っている。特にエンジニア職での増加が著しく、業界全体で昨対比39万7000円増加、インターネット関連業界では昨対比132万9000万円増加している。
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不足している職種はエンジニア職
インターネット関連業界で最も不足している職種はエンジニア職だった。「エンジニア職(オープン・Web系)」(54.0%)で、「エンジニア職(ネットワーク・通信エンジニア系)」(44.4%)、「エンジニア職(汎用・制御系)」(28.6%)。
業界全体では、「営業関連」(36.8%)に次いでエンジニア職が多く、「エンジニア職(オープン・Web系)」(20.5%)、「エンジニア職(ネットワーク・通信エンジニア系)」(18.0%)、「エンジニア職(汎用・制御系)」(18.0%)。
今後の採用計画では、「積極的に採用していく」(23.8%)、「ある程度積極的に採用していく」(27.1%)に対し、「あまり積極的な採用は考えていない」(16.2%)、「採用はするが採用数は減らしていく」(8.8%)、「採用の予定はない」(10.3%)、「分からない・未定」(14.0%)と、採用担当者の半数近くが採用に対し積極的ではないことがうかがえる。
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