WebアプリのためのベンチマークツールDBT-1を使う:使えば分かるPostgreSQL運用&チューニング(2)(3/3 ページ)
本連載では、さまざまな分野で幅広く利用されているオープンソースのデータベースソフトウェアPostgreSQLについて解説していきます。第2回目の本稿では、ベンチマークツールOSDL DBT-1をインストールして動かします。今後は、特に運用面やチューニングに重点をおいて話を進めていく予定です。PostgreSQLの概要については、「PostgreSQLで作るLinuxデータベース」を参照ください。
DBT-1のインストール
DBT-1をインストールします。今回は、日本OSS推進フォーラムによって整備されたDBT-1(PostgreSQL 版)を、以下から入手します。
DBT-1のソースコードアーカイブを、pgsqlユーザーのホームディレクトリにダウンロードして展開し、コンパイル、インストールします。
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DBT-1のスクリプトの修正
PostgreSQL 8.3 から、pg_locksというロック状況を表すシステムカタログが変更になったため、そのまま実行するとエラーが発生してしまいます。そのため、~/dbt1-v2.1/scripts/stats/db_stats.shの53行目を以下のように修正します。
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DBT-1の実行
テストデータを作成して、DBT-1を使って測定してみましょう。
テストデータの作成
テストデータを格納するディレクトリをpgsqlユーザーのホームディレクトリに作成します。
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次に、以下のコマンドでテストデータを生成します。
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ここで使用したオプションは以下のとおりです。
-i : 生成するアイテム数
-u : 生成する仮想ユーザー数
-p : 生成したデータを格納するディレクトリ
測定用データベースの作成
以下のコマンドで測定用のデータベースを作成します。
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測定
以下のコマンドで測定を開始します。
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run_dbt1.shの引数のディレクトリには、測定結果やシステムの状態を表すファイルなどが生成されます。
測定結果は「BT」という名前のファイルにまとめられており、最終行の「total errors」が0となっていれば、測定成功です。そして、「xx.x bogotransactions per second」が1秒間に処理できるおおよそのトランザクション数、つまりトランザクション処理性能を表しています。
以上が、DBT-1を動かすまでの流れです。次回は、このDBT-1を使用してPostgreSQLの運用方法について解説していきます。
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