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クラウド・コンピューティングを実現する3teraがクールな理由ドラッグ&ドロップでスケールアウト環境を構築

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 クラウド・コンピューティング環境を制御するソフトウェア、「AppLogic」を開発する米3tera(スリーテラ)が、国内独占販売代理店であるネットワンシステムズのプライベート・カンファレンスで自社の事業を説明した。


米3tera 会長兼CEOのバリー・リン氏

 プレスリリースなどでは「グリッドOS」と表現されていて誤解を招きそうだが、AppLogicはクラウド・コンピューティングあるいはPaaS(Platform as a Service)のサービスを構築・運用するための環境を一括して提供するソフトウェア。オープンソースのXenをハイパーバイザとして利用し、この上で仮想サーバとして各種アプリケーションを稼働できる。アプリケーションへの負荷が高まってくると、自動あるいは手動で同構成の仮想マシンを追加的に起動し、スケールアウトすることができる。

 「ITに投資するより、利益に直結する投資をしなければならない企業がある。一方でITを十分に活用できていない企業もある。急激に人気が高まったために(サービスに支障を来たし)傷ついてしまったTwitterのようなサービスもある。AppLogicでは、ビジネスの成長に応じてITインフラを成長させる環境を提供できる」と、米3tera 会長兼CEOのバリー・リン(Barry X Lynn)氏は話した。

 AppLogicに必要なハードウェアは、ギガビットイーサネット・スイッチと複数のx86サーバ機。クラウドを構成するサーバ機にAppLogicのサービス・ソフトウェアをインストールしてXenを稼働。Apache、MySQL、SugarCRMなどのオープンソース・ソフトウェアについては、仮想アプライアンス(OS+アプリケーション)があらかじめ用意されていて、利用したいソフトを選択して設定すれば、これらを仮想サーバとして起動できる。

 クラウド・コンピューティング環境は、仮想アプライアンスをグラフィカルなツール上でつなげていくことによって構築する。まず標準的なツールとして、サーバ負荷分散機能が仮想アプライアンスとして実装されているため、複数のWebサーバプロセスの前段で動かす。Webサーバの背後でデータベースを稼働したければ、例えばMySQLのアイコンをメニューから選択し、ドラッグ&ドロップしてWebサーバと線でつなぐ(下図)。


左側に見える仮想アプライアンスのリストからドラッグ&ドロップし、線でつなげていくことでシステムを構築する

 各仮想アプライアンスについてはCPU時間、メモリ利用量、ネットワーク帯域について最小、最高、デフォルトの数値を設定し、これによってリソース利用をコントロールできる。なお、ストレージに関しては各サーバに内蔵のディスクドライブから仮想的に統合的なストレージ環境を構成することもできるという。

 国内ではエクシードが、AppLogicを用いたクラウド・コンピューティング・サービス「myDC」を8月1日に提供開始する。エクシードではこのサービスが、特にアニメやゲームなどの携帯コンテンツを提供する企業に適しているという。携帯コンテンツ・サービスでは、システム構成としてほとんど同じものを、コンテンツに応じて次々にリリースしていく必要がある。AppLogicを使ったmyDCサービスでは、必要に応じて即座に新たなコンテンツのためのサーバを作り出し、運用開始できるというメリットが提供できるとしている。

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