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第3回 SCVMMによる仮想サーバ作成と仮想システムの管理仮想化環境を効率よく管理するSCVMM 2008の概要(4/7 ページ)

物理サーバ/VMwareからHyper-V 仮想マシンへの移行におけるSCVMM支援機能、PowerShellによる効率的な仮想マシンの管理の実際。

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■VMware環境からHyper-V上の仮想マシンを作成(V2V)
 SCVMMにて仮想マシンを作る最後の手順を紹介しよう。企業によってはVMwareの仮想化技術を利用しているところもあるだろう。サーバの仮想化が本格化してきたことと、Hyper-Vの登場によってマイクロソフトのテクノロジを利用した仮想マシンのパフォーマンスが大きく向上したことで、VHDフォーマットをベースとした仮想マシンへ切り替えて行きたいという要望があるかもしれない。また、VMware Workstationを利用してデスクトップ上で開発環境を作ってきたが、そろそろHyper-Vに移行したいという場面もあるだろう。

 このような場合には2つの移行パターンが利用できる。1つは先ほど紹介したP2V機能を利用する方法だ。P2Vの作業の中で物理マシンにP2Vエージェントを送り込むという作業が自動化されているが、この作業は、相手が仮想マシンであっても同じ作業を行ってくれる。よって、VMwareの環境で動作中の仮想マシンに対してP2V処理を実行すれば、Hyper-V上の仮想マシンへ変換できる。この方法であればVMwareの環境を意識しなくてよいので、有力な選択肢として覚えておくとよい。

 もちろん、SCVMMはV2V機能(Virtual to Virtual =仮想環境を別の仮想環境へ移行する機能)も持っている。例えばVMwareの環境で動作していた仮想マシンがあったとすると、それらはVMDKというフォーマットの仮想マシン・ファイルやVMXという仮想マシンの設定ファイル、そのほかいくつかのファイル群で成り立っている場合も多いはずである。このファイル群を用いて、Hyper-V上の仮想マシンを作るのがV2V機能である。

 V2Vを行うには、SCVMMの管理コンソールから[バーチャル マシンの変換]ウィザードを実行する。作業手順はライブラリから仮想マシンを作る場合とほぼ同じだが、ライブラリからVHDファイルを選択するのではなく、リスト化されたVMwareの環境(実際にはVMXファイル)を選択することになる。仮想マシンの定義ファイルであるVMXには、プロセッサ数やメモリ容量、仮想マシン・ファイルのVMDKが指定されているため、その情報を読み取ってHyper-V上の仮想マシンを作成する。VMDKからVHDへの変換は、作業手順の中に含まれている。

 ただ、この作業をするためには事前にVMwareのファイル群をライブラリに保存しておく必要がある。それなりの容量にもなるファイルをライブラリにコピーしておくのが面倒だと思うのであれば、SCVMMのベースになっているPowerShellのコマンドを直接呼び出せば、コピーせずに、すぐに変換できる。以下のコマンドはその例で、VMXファイルを指定しているところを確認していただきたい。

 New-V2V -LibraryServer $LibServ -VMXPath \\SV02\VMFiles\VMSV01.vmx -VMHost $VMHost -Name "VM02" -Path "C:\MyVMs" -MemoryMB 512 -RunAsynchronously

 さて、ここまででSCVMMを利用した仮想マシンの作成について解説してきた。仮想マシンをホストするのはあくまでもHyper-Vであるという点は変わらないが、SCVMMによって仮想マシンを動かすという初期段階から、仮想システムの管理という次の段階へ移ってきているということを理解していただければと思う。そして、これからは複数の物理マシンを仮想システムとして一元的に管理する際のポイントについて具体的に解説をしていく。

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