2026年6月に迫る「Windows 11起動不能リスク」対策への準備も 2月の月例更新「KB5077181」リリース:Tech News
Microsoftは2026年1月10日(米国時間)、Windows 11(24H2/25H2)向けの月例更新プログラム「KB5077181」をリリースした。緊急8件を含む計59件の脆弱性が修正された他、セキュアブート証明書の有効期限切れに対応するための機能が含まれており、早急な適用が推奨されている。
AI連携強化とセキュアブート問題にも対応した2026年2月のWindows 11月例更新「KB5077181」をリリース
Microsoftは2026年1月13日(米国時間)、Windows 11(24H2/25H2)向けの月例更新プログラム「KB5074109」をリリースした。緊急8件を含む計59件の脆弱性が修正された他、セキュアブート証明書の有効期限切れに対応するための機能が含まれており、早急な適用が推奨されている。
Microsoftは2026年2月10日(米国時間)、Windows 11向けの更新プログラム「KB5077181」をリリースした(Microsoftのサポート「February 10, 2026-KB5077181 (OS Builds 26200.7840 and 26100.7840)」)。この更新プログラムは、Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)および2025 Update(バージョン25H2)を対象とした月例のセキュリティ更新プログラムとなる。
本更新には、緊急1件を含む計59件の脆弱(ぜいじゃく)性修正に加え、Android連携の強化やセキュアブート証明書の更新対応が含まれている。この更新プログラムの概要を解説しよう。
セキュリティ更新の概要
今回の更新には、最新のセキュリティ修正や改善に加え、「KB5074109(2026年1月13日リリース)」「KB5077744(2026年1月17日リリース)」「KB5078127(2026年1月24日リリース)」のオプションプレビューリリースによる修正および品質改善が含まれている。
セキュリティ面では、Windows OS関連で59件の脆弱性が解消された。このうち、リモートでのコード実行が可能な脆弱性が5件含まれる。深刻度が「緊急」に位置付けられているものは1件で、大半が「重要」に分類されている。ただし、Microsoft WordやWindowsリモートデスクトップなど6件の脆弱性に対しては、既に悪用(攻撃)が確認されている点には注意が必要だ。これらへの対策として、早急な更新プログラムの適用が推奨される。
更新プログラムの適用後、適用を完了させるためにシステムの再起動が必要になる。
なお脆弱性の詳細は、Microsoftの「February 2026 Security Updates」を確認してほしい。
主な改善点と不具合の修正
「KB5077181」の更新プログラムでは、上記の脆弱性解消に加え、幾つかの機能更新や改善が実施されている。
まず、Android搭載スマートフォンとのシームレスな連携が強化された。リンクされたAndroid搭載スマートフォン上のMicrosoft 365 Copilotで作業していたオンラインファイルを、Windows 11上のデスクトップアプリで引き続き作業できるようになった。
またCopilot+ PCでは、設定エージェントがドイツ語、ポルトガル語、スペイン語、韓国語、日本語、ヒンディー語、イタリア語、中国語(簡体字)などに対応した。これにより、日本語環境でも、デバイス上のAI(人工知能)を使用して複雑なPCの設定を簡単に見つけられるようになる。
AIコンポーネントのバージョンアップも実施されており、下表のバージョンに更新される。
| AIコンポーネント | バージョン |
|---|---|
| 画像検索 | 1.2601.1268.0 |
| コンテンツ抽出 | 1.2601.1268.0 |
| 意味解析 | 1.2601.1268.0 |
| 設定モデル | 1.2601.1268.0 |
| 更新されるAIコンポーネント | |
この他、MIDIサービスの改善点やWindows Helloの強化などが含まれている。
セキュアブート証明書の有効期限切れについて
ほとんどのWindowsデバイスで使用されているセキュアブート証明書が、2026年6月から有効期限が切れる予定となっている。更新が間に合わない場合、安全に起動できなくなるリスクがあるため、事前に証明書の更新が必要になる。
「KB5077181」の更新プログラムには、新しいセキュアブート証明書を受信するためのチェックをする機能が含まれているため、2026年6月前に適用し、準備をしておく必要がある。
セキュアブート証明書が未更新のPCで記録されるイベントログの例
新しいセキュアブート証明書がファームウェアに適用されていない場合、「システム」ログのソース「TPM-WMI」にイベントID「1801」のエラーログが繰り返し記録される。
セキュアブート証明書が更新済みのPCで記録されるイベントログの例
「KB5077181」の更新プログラムを適用したところ、前述のイベントID「1801」のエラーログが消え、代わりにこのイベントID「1808」の情報ログが記録されるようになった。
なお、現時点において、この更新プログラムに関する重大な既知の問題は報告されていない。
■関連リンク
- セキュア ブート(Microsoft Learn)
- セキュア ブート更新プロセスに関してよく寄せられる質問(Microsoftサポート)
- Windows セキュア ブート証明書の有効期限と CA 更新プログラム(Microsoftサポート)
Copyright© Digital Advantage Corp. All Rights Reserved.