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Microsoftアカウントを回避してローカルアカウントでセットアップする3つの秘策【Windows 11バージョン25H2対応】Tech TIPS

Windows 11のセットアップにはMicrosoftアカウントがほぼ必須だが、プライバシー保護や業務上の理由からローカルアカウントを使いたいケースも多い。最新の2025 Update(バージョン25H2)でも使える「Rufus」の活用、「ms-cxh」の実行、定番の「BypassNRO」という3つの回避術を解説する。

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対象:Windows 11


Microsoftアカウントを回避してローカルアカウントでセットアップする
Microsoftアカウントを回避してローカルアカウントでセットアップする
Windows 11のセットアップにはMicrosoftアカウントがほぼ必須だが、プライバシー保護や業務上の理由からローカルアカウントを使いたいケースも多い。最新の2025 Update(バージョン25H2)でも使える「Rufus」の活用、「ms-cxh」の実行、定番の「BypassNRO」という3つの回避術を解説する。

 Windows 11では、Microsoftアカウントとの連携が強化されており、特にHomeエディションではMicrosoftアカウントによるサインインがほぼ必須となっている。Microsoftアカウントを利用すれば、OneDriveのバックアップやBitLockerの回復キーが自動的にアカウントに保存されるといったメリットがある。

 一方、同期やOneDriveを使うほどMicrosoft側に保存される情報が増え、プライバシー問題や情報漏えいの懸念が生じる。特に経理や人事、研究開発といった機密情報を扱う業務PCでは、セキュリティの観点からローカルアカウントによる運用を定めている組織も多いのではないだろうか。

 そのようなPCにおいて、セットアップ時にMicrosoftアカウントを強制される仕様は極めて厄介だ。そこで、Windows 11 2025 Update(バージョン25H2)をローカルアカウントでセットアップする方法を解説しよう。

「Rufus」でMicrosoftアカウントを回避するインストールUSBメモリを作成する

 最も手軽な方法は、無償ツールの「Rufus」を使って、Windows 11のISOイメージからインストールUSBメモリを作成することだ。

 Rufusでは、インストールUSBメモリを作成する際に、Windows 11のインストール要件チェックをバイパスしたり、ローカルアカウントによるサインインを設定できたりする機能が備わっている(Rufusを使ったインスールUSBメモリの作成方法は、Tech TIPS「Windows 11のISOファイルをダウンロードして、インストール用USBメモリを作成する」も参照してほしい)。

 まず、Microsoftの「Windows 11のダウンロード」ページを開いて、Windows 11のISOファイルをダウンロードしておく。

 次に、以下のWebページを開き、「ダウンロード」欄の最新のバージョンをクリックすると、Rufusがダウンロードできる。Rufusはインストール不要で、ダウンロードしたファイル(原稿執筆時点では「rufus-4.12.exe」)でツールが起動可能だ。

  • Rufus(Pete Batard氏)

 Rufusがダウンロードできたら、PCに容量8GB以上のUSBメモリを差す(このUSBメモリに格納してあるデータは失われるので、必要ならあらかじめバックアップを取っておくこと)。「デバイス」欄で差したUSBメモリを選択し、「ブートの種類」欄の「ディスクまたはISOイメージ」にWindows 11のISOイメージをドラッグ&ドロップして、[スタート]ボタンをクリックする。

 [Windowsユーザーエクスペリエンス]ダイアログが開くので、上から2番目の「オンラインアカウントの要件を削除」にチェックを入れて、[OK]ボタンをクリックする。これで、ローカルアカウントが設定可能なインストールUSBメモリが作成できる。

 作成したインストールUSBメモリで起動し、通常のインストールUSBメモリと同様にインストールウィザードを進める。注意が必要なのは、インターネット接続を切断した状態にしておくことだ。これでローカルアカウントが設定可能な画面が表示されるようになる。

「Rufus」でMicrosoftアカウントを回避するインストールUSBメモリを作成する(1)
「Rufus」でMicrosoftアカウントを回避するインストールUSBメモリを作成する(1)
Rufusを起動し、PCに容量8GB以上のUSBメモリを差す。「デバイス」欄で差したUSBメモリを選択し、「ブートの種類」欄の「ディスクまたはISOイメージ」にWindows 11のISOイメージをドラッグ&ドロップしたら、[スタート]ボタンをクリックする。
「Rufus」でMicrosoftアカウントを回避するインストールUSBメモリを作成する(2)
「Rufus」でMicrosoftアカウントを回避するインストールUSBメモリを作成する(2)
[Windowsユーザーエクスペリエンス]ダイアログが開くので、2番目の「オンラインアカウントの要件を削除」にチェックを入れて、[OK]ボタンをクリックする。
「Rufus」でMicrosoftアカウントを回避するインストールUSBメモリを作成する(3)
「Rufus」でMicrosoftアカウントを回避するインストールUSBメモリを作成する(3)
USBメモリ内のデータが消去されるという警告ダイアログが表示されるので、[OK]ボタンをクリックする。これでUSBメモリにWindows 11のインストールイメージが書き込まれる。
「Rufus」でMicrosoftアカウントを回避するインストールUSBメモリを作成する(4)
「Rufus」でMicrosoftアカウントを回避するインストールUSBメモリを作成する(4)
作成したインストールUSBメモリを使ってPCを起動する。この際、インターネット接続が「オフ」になった状態にしておく。インストールウィザードが起動したら、通常のWindows 11のインストールと同様にウィザードを進めていけばよい。

 なお有線LANに接続している場合は、インストール開始時点でLANケーブルを抜いてネットワーク接続を切断しておく。無線LANの場合は、物理的なスイッチで「オフ」にするか、初期設定ウィザードの「ネットワークに接続しましょう」画面が表示されたら[インターネットに接続していません]リンクをクリックすること。インターネットに接続すると、ローカルアカウントに設定できないので注意してほしい。

 Windows 11のインストール時にインターネットに接続していないため、Microsoft Storeアプリなどがインストールされない状態になるので注意してほしい。Windows 11が起動したら、インターネットに接続して、必ずWindows Updateを実行してほしい。しばらくするとMicrosoft Storeアプリもインストールされるはずだ。

コマンド「ms-cxh:localonly」を利用する

 仮想マシンなどにWindows 11をインストールする場合、わざわざインストールUSBメモリを作成するのは面倒なこともあるだろう。そのような場合、初期設定ウィザード(OOBE:Out-of-box experience)で一工夫することで、ローカルアカウントの設定が可能だ。

 WitherOrNot氏がX(旧Twitter)に公開した方法が、再起動の必要がなく手っ取り早い。

 初期設定ウィザードの「国または地域はこれでよろしいですか?」画面が表示されるまでインストール作業を進め、インターネット接続を切断してから[Shift]+[F10]キーを押してコマンドプロンプトを開く。

 ここで、以下のコマンドを実行する。

start ms-cxh:localonly


ローカルアカウントの設定画面を開くコマンド

 「このPCのユーザーを作成します」ダイアログ(ローカルアカウントの作成ダイアログ)が表示されるので、ユーザー名とパスワード、「秘密の質問」の選択と回答を入力すればよい。[次へ]ボタンをクリックすると、「デバイスのプライバシー設定の選択」画面が開くので、後はウィザードを進めればよい。

コマンド「ms-cxh:localonly」を利用する(1)
コマンド「ms-cxh:localonly」を利用する(1)
Windows 11のインストールをこの画面まで進める。インターネット接続を「オフ」にしてから、[Shift]+[F10]キーを押す。
コマンド「ms-cxh:localonly」を利用する(2)
コマンド「ms-cxh:localonly」を利用する(2)
コマンドプロンプトが開くので、「start ms-cxh:localonly」コマンドを実行する。
コマンド「ms-cxh:localonly」を利用する(3)
コマンド「ms-cxh:localonly」を利用する(3)
[Microsoftアカウント]ダイアログが開くので、ユーザー名とパスワードを設定する。
コマンド「ms-cxh:localonly」を利用する(4)
コマンド「ms-cxh:localonly」を利用する(4)
ダイアログをスクロールして、秘密の質問を選択して、その回答を入力する。3つの質問が設定できたら、[次へ]ボタンをクリックする。
コマンド「ms-cxh:localonly」を利用する(5)
コマンド「ms-cxh:localonly」を利用する(5)
Windows 11の初期設定ウィザードに戻るので、[次へ]ボタンをクリックして、初期設定を最後まで進める。これでWindows 11がローカルアカウントでサインインできるようになる。

 Windows 11が起動したら、インターネットに接続して、必ずWindows Updateを実行してほしい。しばらくするとMicrosoft Storeアプリもインストールされるはずだ。

定番のコマンド「BypassNRO.cmd」を利用する

 以前から知られている「BypassNRO.cmd」を使う方法も、現時点では有効だ。ただし、執筆時点のプレビュー版で同ファイルが同梱されなくなったとの報告もあり、今後の廃止が懸念されている。編集部が検証した限り、Windows 11 2025 Update(バージョン25H2)では、インストールイメージにBypassNRO.cmdは含まれており、BypassNRO.cmdを使ったローカルアカウントの作成も可能だった。

 「start ms-cxh:localonly」を実行する場合と同様、初期設定ウィザードの「国または地域はこれでよろしいですか?」画面が表示されたら、[Shift]+[F10]キーを押し、コマンドプロンプトを開く。

 開いたコマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行する。

oobe\BypassNRO.cmd


ローカルアカウントの設定を可能にするコマンド

 このファイルの中身は、以下のようなコマンドが記述されたバッチファイルとなっている。

@echo off
reg add HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\OOBE /v BypassNRO /t REG_DWORD /d 1 /f
shutdown /r /t 0


BypassNRO.cmdで実行されるコマンド

 このコマンドを実行すると、以下のレジストリが設定され、自動的に再起動が実行される。

項目 内容
キー HKEY_LOCAL_MACHINEの\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\OOBE
値の名前 BypassNRO
REG_DWORD(DWORD 32ビット)型
値の内容 1
BypassNRO.cmdが設定するレジストリ

 その後、再び初期設定画面の最初(「国または地域はこれでよろしいですか?」画面)に戻る。

 有線LANに接続している場合は、この時点でLANケーブルを抜いてネットワーク接続を切断しておく。無線LANの場合は、物理的なスイッチで「オフ」にするか、初期設定ウィザードの「ネットワークに接続しましょう」画面が表示されたら[インターネットに接続していません]リンクをクリックすること。インターネットに接続すると、ローカルアカウントに設定できないので注意してほしい。

 インターネットに接続していない状態だと、「今すぐ接続して、デバイスをすぐに使い始めましょう」画面が表示されるので、ここでは[制限された設定で続行]リンクをクリックする。

 これでローカルアカウントの設定が行える。ユーザー名やパスワード、秘密の質問などを設定すればよい。

コマンド「BypassNRO.cmd」を利用する(1)
コマンド「BypassNRO.cmd」を利用する(1)
Windows 11のインストールをこの画面まで進めて[Shift]+[F10]キーを押す。
コマンド「BypassNRO.cmd」を利用する(2)
コマンド「BypassNRO.cmd」を利用する(2)
コマンドプロンプトが開いたら、「oobe\BypassNRO.cmd」コマンドを実行する。
コマンド「BypassNRO.cmd」を利用する(3)
コマンド「BypassNRO.cmd」を利用する(3)
再起動後、再びこの画面が開く。インターネット接続を「オフ」にした状態にして、[はい]ボタンをクリックして初期設定ウィザードを進める。
コマンド「BypassNRO.cmd」を利用する(4)
コマンド「BypassNRO.cmd」を利用する(4)
「ネットワークに接続しましょう」画面では、[インターネットに接続していません]をクリックする。
コマンド「BypassNRO.cmd」を利用する(5)
コマンド「BypassNRO.cmd」を利用する(5)
「このデバイスを使うのはだれですか?」画面になったら、ユーザー名を入力して、[次へ]ボタンをクリックする。続いて、パスワードや秘密の質問を設定すれば、ローカルアカウントでWindows 11にサインインできるようになる。

 Windows 11が起動したら、インターネットに接続して、必ずWindows Updateを実行すること。しばらくするとMicrosoft Storeアプリもインストールされるはずだ。

【注意】導入後には時間合わせとWindows Updateの実行を

 このようにローカルアカウントでサインインできるようにするには、インターネット接続を「オフ」にした状態でWindows 11のインストール作業を実行する必要がある。そのため、通常のインターネット接続が「オン」の場合と比べて、更新プログラムの適用やデバイスドライバのダウンロード、正確な日付/時刻の設定といった重要な作業が自動的に実行されないという問題がある。

 PCによっては、タッチパッドや無線LAN(Wi-Fi)が動作しないなどの不具合が発生することがある。予備のマウスや有線LAN接続を準備しておくと安心だ。

【注意】導入後には時間合わせとWindows Updateの実行を
【注意】導入後には時間合わせとWindows Updateの実行を
ローカルアカウントで設定するため、インターネット接続を「オフ」にした状態だったため、Microsoft Storeアプリなどがインストールされていない状態となる。インターネットに接続したら、時刻を合わせてからWindows Updateなどを手動で実行しよう。

 Windows 11のインストールが完了したら、必ずインターネットに接続して、「設定」アプリの[時刻と言語]−[日付と時刻]を選択し、「日付と時刻」画面を開き、「時刻を自動的に設定する」のスイッチを一度「オフ」にして再び「オン」にすることで、Windows 11の時刻を正しておく(Windows 11の時刻がずれているとWindows Updateでエラーとなる)。

 その後、手動でWindows Updateを実行し、全ての更新プログラムを適用しよう。また、必要に応じてメーカーサイトから最新デバイスドライバを導入するのが正しい手順だ。

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