検索
連載

Telnetを使用したリモートデバイスの情報収集ネットワークの基礎を学習する CCNA対策講座(15)(2/2 ページ)

本連載では、シスコシステムズ(以下シスコ)が提供するシスコ技術者認定(Cisco Career Certification)から、ネットワーク技術者を認定する資格、CCNA(Cisco Certified Network Associate)を解説します。2007年12月に改訂された新試験(640-802J)に対応しています。

Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

Telnetセッションの切断

 リモートデバイスにおいて、Telnetセッションを切断するコマンドにはexitコマンドがあります。

 RouterAは、RouterB(10.1.1.2)にTelnet接続しています。exitコマンドを入力しTelnetセッションが終了すると、ローカルデバイスのプロンプトに戻ります。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 またshow usersコマンドを使用すると、自デバイスにおいて、どのデバイスからTelnet接続されているかを確認できます。Lineにはライン番号、LocationにはTelnet接続元デバイスのIPアドレスが表示されます。コマンドの表示結果から、RouterBは、RouterA(10.1.1.1)やRouterC(10.2.2.2)からのTelnet接続を受けていることが分かります。

図3 RouterBは、RouterA、BからTelnet接続されている
図3 RouterBは、RouterA、BからTelnet接続されている

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 Telnetセッションを受けているRouterB側からTelnetセッションを切断することもできます。その際にはclear lineコマンドを使用します。clear lineコマンドでは、show usersで確認したライン番号を指定します。

 RouterA(10.1.1.1)とのセッションを切断したい場合は、clear line 194と指定します。[confirm]メッセージの後にEnterキーを押すと、RouterA(10.1.1.1)とのセッションを切断できます。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 また、Telnetセッションを中断した状態のまま、ローカルデバイス上でTelnetセッションを切断するにはdisconnectコマンドを使用します。disconnectコマンドでは、show sessionsで確認したセッション番号を指定します。

 下の例ではRouterAは、RouterB(10.1.1.2)とRouterC(10.2.2.2)に同時にTelnet接続をしており、セッションを中断し、ローカルデバイスであるRouterAに戻っています。

 セッションを中断した状態でRouterB(10.1.1.2)へのTelnetセッションを切断したい場合は、disconnect 1と指定します。Closing connection to 10.1.1.2 [confirm]メッセージの後に、Enterキーを押すと、RouterBとのTelnetセッションを切断できます。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

確認問題3

問題

 自デバイスに対してのTelnetセッションを確認するコマンドを選択しなさい。

a.#show vty

b.#show users

c.#show sessions

d.#show telnet

e.#show remote

正解

 b

解説

 自デバイスに対してのTelnetセッションを確認するコマンドは、show usersなので、正解は選択肢bです。選択肢a選択肢d選択肢eは無効なコマンドです。選択肢cのshow sessionsは、自デバイスがどのデバイスにTelnet接続しているかを確認するコマンドのため誤りです。

筆者プロフィール

内藤佳弥子(ないとうかやこ)

グローバル ナレッジ ネットワーク ソリューション本部に在籍。IT業界でヘルプデスク、ユーザーサポートを経てトレーナーになる。現在は、Cisco認定トレーナーとして、CCNA、CCNPのコースなどのCisco認定トレーニングコース、ネットワーク系オリジナルコースを担当している。



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページへ |       
ページトップに戻る