エン・ジャパンは2月3日、派遣社員の2008年12月の平均時給を発表した。同社運営の派遣情報サイト「[en]派遣のお仕事情報」に掲載された職種の求人情報について、募集時の平均時給の分析を行った。
12月の全国の派遣社員募集時の平均時給は1607円。前年同月比で0.4%減となり、3カ月連続で下落した。同社は「景気悪化の影響による時給の低迷は当分続くだろう」としている。
職種別に見ると、IT系(システムエンジニアやプログラマ、ネットワークエンジニアなど)の職種は前月比0.7%増の2043円、IT以外の技術系(CAD・設計やハード系の設計など)職種は前月比0.6%増で1704円。それ以外の全職種(オフィスワーク系、営業・販売・サービス系、クリエイティブ系、医療・介護系、そのほか)が減少している中で微増となった。職種を細かく分類すると、特に「データベース系システムエンジニア」が前月比2.9%の2366円となり、IT系職種の中で最も上昇率が高かった。
下落率が最大なは医療・介護系の職種で、前月比1.1%減の1522円。同社では、「製造業への派遣が厳しくなっているなか、派遣先を医療・介護系にシフトさせようと新規参入してきた派遣会社が時給を下げている」と要因を分析している。
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