ファルコンストア・ジャパンは2月5日、同社のデータ保護ソフトウェアをサーバハードウェアに収め、アプライアンス化した製品を発表した。3月1日に出荷開始の予定。
新製品はCDP(継続データ保護)ソフトウェアの「FalconStor CDP」をベースとする「Quick Recoverio」と、VTL(仮想テープライブラリ)ソフトウェアをベースとする「Tanker Deduplio」。
ファルコンストア・ジャパン 代表取締役社長の山中義晴氏は、FalconStor CDPについて「バックアップソフトではなくリカバリソフト。10分で復旧することを出発点として開発された製品」と説明した。
CDPは保護対象サーバのデータを、ほぼリアルタイムで自動的に別のストレージに複製する技術。他社からもCDP製品は提供されているが、ファルコンストアではFalconStor CDPの特徴として、ファイルベースでなくブロックレベルの複製を行うなどを挙げている。取得したデータは保護対象のサーバに書き戻すこともできるが、サーバからのマウント先をバックアップサーバに変更すれば、リカバリ作業なしにアクセス可能。
一方VTLはストレージをテープ装置に見せかける仕組みで、既存のバックアップソフトをそのまま使ってデータ保護ができる。FalconStor VTLは重複除外機能を搭載しており、保存データ量を大幅に減らすことができる。
Quick RecoverioとTanker Deduplioは、搭載メモリ量やストレージ容量によって、それぞれ3つのモデルを用意。希望小売価格はQuick Recoverioが490〜1190万円、Tanker Deduplioが490〜1490万円。同社はこの2つの新製品を中堅・中小企業向けに販売する。大規模導入については、従来通りソフトウェアで提供する。
既存代理店のうち7社が新製品を販売する。また、これらのアプライアンスをきっかけとして、新規に7社が同社の代理店となることが決まっているという。販売目標は今後3年間で120億円。
ファルコンストア・ジャパンでは、製品設定に関するリセラー向け教育プログラムを提供するほか、事業継続計画策定に関するユーザー向けの無料セミナーを継続的に実施する予定という。導入を検討するユーザー企業に対する製品の無償貸し出しも行う。
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