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インテル、8コアプロセッサでハイエンドRISC代替も視野に今年中に生産開始のNehalem EXを紹介

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 インテルは5月26日(米国時間)、8コアのサーバ向け新プロセッサ「Nehalem-EX」(正式名称は未定)を報道関係者に説明した。今年第2四半期中に生産開始するという。

 インテルのマルチプロセッササーバ向けCPUラインとして、6コアCPU「Xeon 7400番台」を引き継ぐNehalem-EXは、8個のコアを1チップに搭載。24MBのL3キャッシュをこの8コアで共有する。Nehalemアーキテクチャに基づく新プロセッサは、統合型メモリコントローラを搭載する。


Nehalem EXは8コアを搭載、障害対応や効率のために、コア単位で有効/無効を切り替えられる

 Nehalem-EXは、各プロセッサが4本のQuick Path Interconnectリンクを備え、2 プロセッサ、4プロセッサ、8プロセッサのシステムを構成できる。従って、同CPUで最大64コアのシステムをつくれることになる。これ以上の規模のシステムは、サードパーティのノードコントローラで行うことになる。

 また、Nehalem-EXは、1プロセッサ当たり16のメモリスロットを持つことができる。すなわち、8プロセッサ構成では128スロットを搭載できる。メモリはECC/Non ECC双方をサポート。Xeon 5500番台と同じDDR3メモリを利用できる。

 Nehalem-EXは、Xeon 7400番台に比べ、最大9倍のメモリ帯域幅、2.5倍以上のデータベース処理性能、1.7倍以上の整数演算性能、2.2倍以上の浮動点少数演算性能を発揮するという。


Nehalem EXはそれぞれ4本のQPIリンクを備えているため、8ソケットシステムもノードコントローラなしで構成できる

 インテルはNehalem EXで、RAS(Reliability、Availability、Serviceability)性能の強化を強調している。同プロセッサは「MCAリカバリ」という機能を搭載。これはItaniumファミリには搭載されているもので、CPU、メモリ、I/Oバスにおけるエラーを検知し、OSとの連携でシャットダウンや再起動なしに訂正と回復ができる。こうした機能により、ハイエンドRISC CPUの置き換えを狙う。

 すでに同社はマイクロソフト、ノベル、レッドハット、ヴイエムウェアといったOS/仮想化ソフトウェアベンダから、Nehalem-EXのRAS機能へのサポートを取り付けている。

 インテルは、できる限り多くのRAS機能をXeonファミリに搭載していく一方で、Itaniumファミリにはさらに多くのRAS機能を搭載、この2種のCPUでRISC CPUからの移行を促進していくという。

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