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米シスコがラックマウントサーバ発表、ユーザー拡大狙うブレードサーバの出荷は6月中に

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 米シスコシステムズは6月3日(米国時間)、米国ボストンで開催中の「Cisco Partners Summit」でラックマウントサーバを発表した。同社は3月末にブレードサーバを発表したが、6月中に予定している同製品の出荷を待たずに、新たなフォームファクタの製品発表でサーバ製品ラインを広げた。

 新製品「Cisco Unified Computing System C-Series Rack-Mount Servers」はXeon 5500番台を搭載した1Uあるいは2Uの2ソケットサーバ。3モデルで構成するが、すべて複数のディスクドライブを搭載可能。PCIeスロットも備えており、Converged Network Adapter(CNA)のほか、一般的なネットワークアダプタやファイバチャネルのHBAなどを挿せるようになっている。最上位機種のメインメモリは、同社独自のメモリ多重化技術の搭載で384GBまで拡張できる。


C-Seriesの出荷開始は2009年第4四半期

 ブレードサーバの「Cisco UCS B-Series」がサーバからのI/OをData Center Ethernet(DCE)/Fibre Channel over Ethernet(FCoE)に限定し、さらに10Gbpsイーサネットスイッチ「Cisco UCS 6100 シリーズ ファブリック インターコネクト」を不可欠な要素として組み合わせているのに比べると、C-Seriesは一般的なサーバ製品にかなり近くなっている。

 米シスコシステムズ サーバ アクセス バーチャライセーション ビジネスグループ バイスプレジデントのソニ・ジアンダーニ(Soni Giandani)氏は、ラックマウントサーバを投入する理由の1つとして、顧客にUCSへのより低価格なエントリポイントを提供できることを挙げる(ただし、シスコはB-Series、C-Seriesの価格を現時点では公表していない)。

 また、ユーザーにフォームファクタの選択肢を与えながら、UCSのメリットを双方のフォームファクタで提供できると説明する。

 「顧客はC-Seriesでまず、コンピューティングという観点からUCSのメリットを手にし、後で(サーバの)統合や仮想化を進めるにしたがい、UCSのメリットをすべて享受できるように移行できる。当社にとって重要なことは、この技術革新を顧客が消化できるスピードで推進すると同時に、販売パートナーが顧客におけるこの技術の導入ペースを加速化できるように図ることだ」(ジアンダーニ氏)

 シスコはUCSを、サーバではなくネットワークを活用した新たな統合的コンピューティングシステムだと強調している。特にブレードサーバのB-Seriesでは次世代イーサネットのDCEとFCoEでIPネットワーキングとストレージネットワーキングを統合し、さらに「VNLink」という仮想マシンのタグ付け技術を適用することで、仮想マシン個々に対してネットワーク/セキュリティ要件を関連付けし、一貫したサービスを提供できる。

 C-Seriesでは、こうしたレベルの統合に現在のところ踏み込むつもりがなくても、大容量のメモリを搭載できることからくる仮想化統合密度の高さなどを魅力に感じるユーザー企業の取り込みを狙う。


UCSが提供するメリットのうち、右のコンピューティング関連のメリットをとりあえず活用したいユーザーを、取り込むのがC-Series投入の狙いだという

 シスコはC-Seriesの発表と同時に、取得が容易なC-Series専用の販売資格(Authorized Partner Program)を新設し、UCS販売のしきいを下げた。

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