3回目はあるのか? おばかアプリ選手権レポート:D89クリップ(10)(3/6 ページ)
3月に開催され賞賛と罵声(ばせい)の入り混じるなか幕を閉じた第1回に続き、あの「おばかアプリ選手権」が再びお台場にやって来た。今回もカオスに満ちたプレゼンが吹き荒れ、進行は乱れまくることに。その模様をダイジェストで紹介する
コンテンツ糸柳——拡張現実感、クローン大戦へ
ハッカーズカフェ
「破滅コンテンツ——The spotlight turns to ITOYANAGI」
メンバー:akio0911、doodoo_jap、takano32、itkz、nishio
ハッカーズカフェは、アキバ(秋葉原)を中心に活動する謎のハッカー集団。Web上では活動の痕跡が散見されるが、その規模や参加者の正体などは謎とされている。
ハッカーズカフェは、第1回でもおばかアプリではなく活動紹介として参加している。世のエンジニアたちが集まる場所でその存在を知らしめることで、少しずつ勢力を拡大しようとたくらんでいるようだ(前回の紹介内容はこちら)。
梅雨の蒸し暑い中、マント姿で現れた暗黒卿は、「ウェルカムトゥー・サンフランシスコ・カリフォルニア。ワールドワイド・オバカアプリケーション・カンファレンス!」とカタコトの英語であいさつ。続いてハッカーズカフェの活動をペラペラの日本語で紹介した。
最近では、現実歪曲空間だか拡張現実感だかを使った作品群やストリートコンピューティング(道端電算遊戯)といった行動、小池スタイルと呼ばれるポーズ、表参道で注目を集めるモバイルデジタルサイネージバッグなどが活動の中心とのこと。
固定した居場所を持たず、電源とネット接続を求めて都市の中をさすらうハッカーズカフェの活動スタイルには、賛同者も増えつつある。デザイナやクリエータの間で知られる黒崎輝男さんもその1人。プレゼンでは黒崎さんがハッカーズカフェに送ったビデオメッセージも紹介された。
黒崎さんのビデオメッセージ「冒険は都市の中にある」「コラボレーションの極意はドレッシング」
一通り活動紹介を終えた後、今回のメインコンテンツとして発表したのが「糸柳(ITOYANAGI)」。続けてステージ上には30歳前後の男性が登場し、糸柳であると名乗り自分自身が1つのコンテンツとしてインターネット上で消費されていることを紹介。最近ではコスプレ姿が3Dモデリング化され、そのデータを基に生成されたというフィギュア「糸柳3DS」を公開した。
現実空間と仮想空間を自在に往来する糸柳というコンテンツは増殖を続ける。糸柳3DSを見て、テレビから貞子がはい出てくるように、PCモニタからは糸柳クローンが現れるという破滅的なイメージが頭をよぎった。
拡張現実糸柳のAR
上のムービーにあるようなARバージョンも作っていたのに、当日プレゼンに準備が間に合わず披露できなかったのがおばか。
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