3回目はあるのか? おばかアプリ選手権レポート:D89クリップ(10)(4/6 ページ)
3月に開催され賞賛と罵声(ばせい)の入り混じるなか幕を閉じた第1回に続き、あの「おばかアプリ選手権」が再びお台場にやって来た。今回もカオスに満ちたプレゼンが吹き荒れ、進行は乱れまくることに。その模様をダイジェストで紹介する
100件までいったら叫ぼう——タドッタどー!
中村隆明
「Tadotter(タドったー)」
おばかアプリ選手権では、第2回の開催告知の際に公募も開始した。世間に埋もれているおばかアプリとそのクリエータを発見したいという意図からだが、そこへ応募してきたのが中村隆明さん、かたむきさん、小田原幕府の3チームである。
中村隆明さんの「Tadotter」は、Twitter上で返信(@+アカウント)のメッセージをたどっていくというアプリ。「Twitter Track Tool」というサブタイトルが付いている。「人から人へ発せられる発言をたどっていくとどうなるか」という興味から開発したという。
いくつたどっていけるかは、その時々の運しだいで、返信がない場合やつぶやきが非公開に設定されている場合はもちろん、既出のアカウントあてである場合も、そこで「たどり」は終了してしまう。たどりメッセージは、日本語のみと全言語を設定できるが、やはり全言語にしたほうが多くたどれる傾向にあるようだ。
返信をつなげて表示させるというのは、場合によってはあるテーマに関連する発言がならぶこともある。ログとして保存しておけると便利な気もするが、「役に立ってしまうと、おばかでなくなってしまう」との理由から、たどることだけに特化させているそうだ。
何の条件も付けずに、ただ、あるがままに、すべてのつぶやきをリアルタイムに表示させるのみというストイックさがおばか
ニコニコ動画の次はこれ——メモ帳で作る動画
かたむき
「アスキーアートアニメ」
かたむきのアプリは、アスキーアートをアニメーションにしてしまうWebアプリケーション「アスキーアートアニメ」。
アスキーアートは2ちゃんねるなどで数多く見掛けることができる、日本に限らず世界中にあるネット文化の1つだ。アスキーアートアニメでは、まさにセルアニメと同様の手法で、1コマずつ絵作りをしていく。それをJavaScriptを使って連続表示させることで動いているように見せる。ただし素材はアスキーアート、つまり文字のみを使うことになる。これは逆に、Webブラウザとテキストエディタさえあれば、誰でもチャレンジできる。
アスキーアートアニメ作品「武勇伝::オリエンタルラジオ」
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
サーバの維持管理にコストを掛けているところがおばか。
ノリテツじゃなくても楽しめるリアル桃鉄
小田原幕府
「東海道線すごろく」
メンバー:平将軍多田、老中井後、街娘田中(カメラ)
小田原幕府は、老中井後さんを含めて3人で活動しているチーム。新幹線で2〜3時間かかる東京=京都間を、すごろく形式で各駅停車を乗り継いでいくというのが「東海道線すごろく」。つまり、リアルな「桃太郎電鉄」である。ケータイのGPSを使って現在位置を取得し、目的地(すごろくで止まるべきマス)にいれば、サイコロを振って次の目的地へ進むことができる。
小田原幕府のメンバーで実際にやってみたところ、丸1日かけても静岡の寸前までしか行けず、2日目も名古屋にたどり着けなかったという。テッチャン(特に、ノリテツ)でなければなかなか楽しめない過酷なゲームである。
ちょうど東京都交通局も都電荒川線と日暮里・舎人ライナーを使った「謎解き宝探しゲーム」を開催中だが、東海道線のほかにも対応路線が増えて全国規模で広がっていくといくと、さらに面白くなりそうだ。
1日で数万円の電車賃が掛かってしまうところがおばか。
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