NIコンサルティングは7月30日、職場でのうつ病予防を目的とする「メンタルマネジメント力養成プログラム」を発表した。経営者や管理職を対象としたプログラムで、部下のうつ病を予防する指導法を教授する。2009年8月から提供開始。プログラムは講義形式で、9時30分から17時まで、1日かけて行う。
プログラムは、「基本研修」とオプションの「アフターフォロー」「アフターサーベイ」で構成される。基本研修では、参加者の性格・行動診断を事前に行い、TA(交流分析)やNLP(神経言語プログラミング)などの心理療法を応用した部下指導法を教える。また、日報を使った社内コミュニケーションシステムである「日報ストローク」「日報コメント」構築方法についても教授する。
基本研修のプログラム内容は、以下の通り。
- 日々の仕事がメンタルヘルス対策になる
- 自分と部下の心の構造を知る――エゴグラムで性格・行動特性診断
- 性格の形成過程を知る――性格は変えられる
- 心の栄養「ストローク」――人は誰でも認められたい褒められたい
- 心の健康診断――ストロークの傾向をチェックする
- 考え方・捉え方の「癖」を知る――OK牧場とドライバー
- ネガティブ思考をポジティブ思考に変える――リフレーミング演習
- ポジティブ思考を習慣化する「Good & New」
- 認め合う組織をつくるシカケ「日報ストローク」
- 部下との信頼関係を構築する状況別・性格別「日報コメント」
本プログラム開発の背景として同社は「企業がメンタルヘルスに取り組むことは、社員の職場生活を充実させ、生産性の低下や労働力の損失を防ぐ意味を持つ」としている。厚生労働省調査の「平成19年労働者健康状況調査結果の概況」によれば、58.0%の労働者が「仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスがある」と回答したという。
基本研修の費用は30万円で、同時に10名まで受講できる。「アフターフォローオプション」「アフターサーベイオプション」は、別途料金が発生する。
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