「意外と簡単に世界は変わる」――いまこそ圧倒的なLTについて語ろう:GLT×とべとべ×DevLOVE LT祭り(2/2 ページ)
高い技術力を持って活躍する「学生スターエンジニア」たち。彼らはどのように生まれ育ち、どんなことを考えているのか。同年代のスターへのインタビューから、自分の就職活動のヒントを得よう。
印象深いプレゼンの極意を伝授する
DevLOVEのtake3000氏は、「プレゼンに『自由』を取り戻せ!そこにある自分の自由な発想が『伝え方』を変える!〜『プレゼンテーションzen』っぽいプレゼンのやり方が誰でも1時間くらいでわかった気になるワークショップ〜」を行った。
take3000氏は、「ターゲットを絞る」「スライドありき」といったLTにまつわる“神話”を紹介しつつ、「大事なのは、しゃべる内容としゃべるあなた」と主張した。では、どうやってしゃべる内容=伝えたいことを決めればいいのか。ここで、take3000氏は「SUCCESs」という手法を紹介した。SUCCESsとは、
- Simplicity:単純明快
- Unexpectedness:意外性
- Concreteness:具体性
- Credibility:信頼性
- Emotions:感情に訴える
- Stories:物語性
のことを指す。下記の例で見ると、同じアポロ計画についてのメッセージであっても、両者では伝わり方がまったく異なることが分かるだろう。
「われわれの使命は、チーム中心の最大規模のイノベーションと、戦略的目標に沿った航空宇宙計画を通じて、宇宙産業の国際的リーダーとなる」
「1960年代末までに人類を月に立たせ、安全に帰還させよう」
誰かにメッセージを伝えたいときは、話したい内容を分解して、情報を分かりやすい順序に並べ替えることが重要だ。いるかいらないか分からない情報は、あえてばっさり切る勇気も必要だ。内容をシンプルにし、具体的な言葉を選ぶことによって、メッセージが伝わりやすいプレゼンを作ることができる。
また、take3000氏は「LTに笑いは必要か?」と問い掛ける。LTでは、ネタや笑いを取り入れている人が多い。
「印象に残る物語は、感情の振り幅が大きい。プレゼンも同様で、笑いを取ることで聴衆に印象深さを残せる」
そのため、ある程度笑いを取り入れていく演出は必要だという。もっとも、LTを始めてまもない人なら無理をし過ぎず、自分ができる範囲で笑いを取りにいくとよい。もちろん、ネタがスベることもあるが、「明日があるから大丈夫」とtake3000氏ははげます。
これらの講義の後、参加者はアイデア出しや発表など、自ら手を動かしながらワークショップを行った。
LT大会&ワールドカフェのフォトレポート
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