「コピペエンジニア」になるか否かは、あなた次第:仕事を楽しめ! エンジニアの不死身力(8)(1/2 ページ)
あなたはエンジニアの仕事を楽しんでいますか? この連載では、仕事を「つらいもの」から「楽しいもの」に変えるためのヒントを考えていきます。
エンジニアといえば、自分が持つ技術力を使って、無から有を生み出すクリエイティブな職業の1つです。「クリエイティブな仕事」にあこがれてエンジニアになった、という方も多いでしょう。
ですが、同じエンジニアなのに「毎日の仕事がマンネリ化していてつまらない」という不満の声もよく耳にします。
エンジニアは、クリエイティブな職業でなくなってしまったのでしょうか。もし、そうだとしたら、その理由は何なのでしょうか。せっかくエンジニアとして働くのなら、クリエイティブな気持ちで働きたいもの。そこで今回は、「エンジニアは『クリエイティブな職業』でなくなったのか?」というテーマで、クリエイティブなエンジニアになる資質について考えてみます。
エンジニアにとってのクリエイティビティ
「クリエイティビティ」というと、ゲームのソフトウェアをゼロから生み出すような、特殊な才能が必要、という印象をお持ちの方が多いと思います。
ですが、筆者がエンジニアとして楽しさを覚えたのは、突飛なアイデアを思いつくようなときよりも、むしろ、
- できるだけ効率よくプログラムが動くように考える
- 美しくプログラムを作る
- その結果、考えたとおりにプログラムが動く
というようなときでした。そのほか、
- いままで分からなかった技術が分かるようになる
- 「動かない!」と、あきらめそうになっていたプログラムが動くようになる
- 到底できないと思っていたことができるようになる
などのことも、エンジニアとしての楽しみの1つでした。これらを一言で表せば、
「自分で考えたことを現実にできる」
ということになりますね。
たった数行のプログラムでも、自分の思うように作れたとき、自分が考えたように動いたとき、動かないものを何とか考えて、やっと動いたとき……見た目は地味かもしれませんが、とてもクリエイティブな仕事をしていたと思います。このようなときこそ、エンジニアとして、何ともいえないうれしさや面白さを感じる瞬間でした。
クリエイティビティを奪った犯人は、誰だ?
では、なぜ最近「クリエイティブではなくなった」という声がエンジニアから聞こえてきたのでしょうか。もちろん、業界や会社の体質などもあるかもしれませんが、それ以上に、インターネットがエンジニアのクリエイティビティと大きく関係している原因の1つなのではないかと考えています。
インターネットといえば、クリエイティビティの代表のような印象です。さまざまな情報が飛び交い、ソーシャルネットワークが新たな出会いを生み出しています。情報や出会いを求めてインターネットを活用しているという方も多いでしょう。
確かに、インターネットは社会の中に多くのものを生み出しました。一方で、検索エンジンにキーワードを入力すれば、必要な情報が一瞬に、しかも無料で手に入るインターネットの存在によって、「考える必然性」が下がったケースもあります。
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