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第12回 3DグラフィックスをサポートするHyper-VのRemoteFXWindows Server 2008 R2の真価(3/3 ページ)

Windows Server 2008 R2 SP1のHyper-Vでは、仮想マシン環境で3Dグラフィックス機能のDirect3Dが使えるようになった。

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 RDP 7.1をサポートしたシン・クライアントとしては、マイクロソフトでは「Windows Thin PC(WinTPC)」と呼ばれるシン・クライアント・ソフトウェアの提供を予定している。これは、ソフトウェア・アシュアランス(SA)で現在(特典として)提供している「Windows Fundamentals for Legacy PCs(WinFLP)」の後継となるソフトウェアであり、原稿執筆時点ではCTP(Community Technology Program)リリース段階である。WinTPCのプレビュー版はMicrosoft Connectから入手できる(要登録)。

 WinTPCを簡単に言えば、VDIデスクトップに接続するためのシン・クライアント・ソフトウェアであり、VDIにアクセスするためのライセンス(VDAライセンス)が不要な軽量なシステムである。機能的にはWindows 7のサブセットの組み込みソフトウェアであるが、要求されるハードウェアはWindows 7よりもはるかに低スペックで構わない。必要な要件は次の通りである。

  • 1GHz以上のx86かx64 CPU
  • 1Gbytes以上のメモリ
  • 16Gbytes以上のディスク
  • DirectX 9/WDDM 1.0以降をサポートしたグラフィックス・カード
  • DVD-ROMドライブ

 実際にインストールした画面を次に示す。見た目は通常のWindows 7そのものである(現状では英語版しかない)。古いPCにこれをインストールしてRemoteFXクライアントとして利用すれば、安価にVDIシステムを構築できるだろう。


Windows Thin PCの画面例
これは2011年3月に公開されたCTP版のWindows Thin PCから、リモート・デスクトップでRemoteFXを有効にした仮想マシンにアクセスしているところ。古いPCなどをシン・クライアントとして活用できる。Windows Thin PCはソフトウェア・アシュアランスでのみ提供予定。

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