【おばかアプリブレスト会議レポート 】おばかな人知が集結したブレスト会議:D89クリップ(23)(2/2 ページ)
「そのおばかアプリ、もっと面白くなるはずです」おばかアプリの百戦錬磨の2人を相手に、活発なブレスト会議が行われた
Facebookで婚活できるアプリ
これは実際の知人がFacebookで異性と出会い、そのまま結婚したというエピソードから発想したものだそうです。
アプリではまず、理想の女性像をターゲットとして設定することで相手を選べ、フレンド申請できます。これだけでなくルーレットを回すようにランダムに相手を選んで申請もできます。
- データベースを活用してレコメンドしてあげられれば
- 「運命の人アプリと連携してみては?」
確かに、フレンド申請した後どのようにアプローチすべきか悩ましい点が多いですよね。そこを運命の人アプリで対処すれば完璧! かもしれないです。 - 「あらかじめDBを作っておいて、レコメンドするのは?」
- 「お見合い写真がずらっと並んでいるのはどう?」
- 「今すぐ焼き肉が食べたいという女子がいたとして、一人焼き肉はつらいでしょう?ってときにも使えそう」
- 婚活以外の活用法が出てくるのもさすがですね。
- 「運命の人アプリと連携してみては?」
ハイタッチ
映画、特に洋画でハイタッチしているシーンがよくあるが、これを作ってみるというアプリです。
Windows Phoneのパノラマピボットやライブタイルを活用して、制作した動画のアイコンが次々につながっていくものだそうです。これに加えて「いいね!」を声で再生できます。これは人によってイントネーションが違うから、実際聞いてみると面白いだろうという考えから発案したそうです。
- 会場から出た意見
- 「秘密結社アプリにするとどうか。人が同じ場所にメンバーが集まると、超光るとか」
- 「ジェスチャーとかは? 実際に人が集まらないとできないのが残念だけど」
- 「特定のコミュニティないでしかできないこと、小学生がやっている手紙回しとかどうですか」
- 「1カ所に集まったことを証明できる方法はプリクラがある、それを活用してみては?」
人が集まるということについては、皆それぞれに思い入れがあるようでした。ところで、手紙を授業中に回すのって、今の小学生もやっているんですね。
クーポンダッシュ
すでに運用中のピンポンダッシュというサイトを拡張して、クーポンダッシュというサイトを作るというアイデアです。
クーポンが用意されている店と自分の位置を調べて、クーポンを入手するためには何分以内で店に移動しなければならないかが表示されます。その時間内で移動できたらクーポンがもらえる仕組みです。もちろん、走っていかないとダメなような時間が出ます。実際の使用例をビデオにして、ココまで苦労しないとクーポンはもらえませんという内容にしました。
- 会場から出た意見
- 「ビデオの演出で、1回目失敗するけど、2回目で成功するとか」
- 「途中で女性が転んだり、おばあさんが道路渡れなかったりするイベントがあるとか」
- 「借り物競走のような要素を盛り込んだり、ドレスコードを指定するのはどうか」
- 「ものすごい盛り上げてオチがクーポンという映像にするのはどうですか?」というアイデアに対しては「それ、普通にグルーポンのCMでよくないですか」との突っ込みもありました。
この店とあの店、どっちに行こうかなと迷ったときに、Bingで検索をかけるだけでいい顔をしている人が多い店をレコメンドしてくれる。というアイデアです。
これについては「いい笑顔の店のおっさんの顔を出すのはどうか」という意見がありました。
ライブ壁紙
壁紙の内容をライブで入れ替えられるアプリです。その時の状況、ユーザーのコンディションに合わせて色が変わったり、キャラクターが変わったりします。
- 表現方法が決め手
会場からはどういった表現でキャラクター表示をするかという意見がいろいろと出ました。例えば、- 「顔を表示すると、人間は顔というものを脳内でハードコーディングしている部分があるため、相当作り込まないと不自然に見えてしまう」
- 「口だけにするとか、目だけにするとか、もっと分かりやすくしてくれてもいいのに! というせめぎ合いを楽しむとかすれば、おばか度が増す」
- 「シャキーン(NHKの番組)に出てくる、家族の調子に合わせてポーズが変わる木とかそれに近い」
- 「シーマンは?」
- 「毛。1本だけ出てる毛とかどうですか」
ステータスを分かりやすく文字以外で表示するというのも、熱いテーマであることがうかがえました。
Milky Way
アプリというよりはハードウェアに近いのですが、ボタンを押すとメールが送信されるというシンプルな仕組みです。
これは、冷め切ったカップルにうってつけのアプリなのです。
夫と話したくない、でも話さなければならない場面で、Milky Wayを使います。例えば、料理などをしていて材料が足りず、仕方なく夫にお願いするとき、欲しい品目をダイヤルで指定し、欲しい数だけボタンを押します。
すると、1分以内に行われた操作の分をまとめて、メールで夫へ送信、一言も会話することなく欲しいものを手にすることができるのです。
Milky Wayはカップルを分かつ川の名前。つまり、冷め切ったカップルを真っ二つにする可能性を秘めたアプリといえますね。
- シュールなコミュニケーション
- 「音声などのセンサを組み合わせ、ボタンを押したときに罵詈雑言を浴びせることでメールの文面が変わるようにしてはどうか」
- 「罵詈雑言の音量によって、着信時のバイブレーションが変わるとか」
- 「ボタンなんて生やさしいからサンドバックなどにしてはどうか」
夫婦不仲をテーマにするというあたりに、心配する声が上がったりもしていました。
デジタルカメラのUIについて
最後には、デジタルカメラのUIについていくつかのサンプルのデモがありました。
まずはデート中にTwitterをやりたい人向けのUI。カメラの液晶画面がTwitterになっています。本来のライブビューはアイコンサイズになって画面隅に追いやられています。
そもそもカメラってなんだ? という疑問から他にもいくつかのUIを考案、特定のポーズを取ったときにだけシャッターが切れる、ARではげ頭などを合成する、看板の文字を隠して穴埋め問題にしてしまう、毎週配信されるレイヤーが合成される毎週配信ネタレイヤーなど、次々と発されるデジカメネタUIに会場が一瞬圧倒されるも、そこはおばかな面々、次々にアイデアを繰り出します。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
- 進歩しすぎるカメラ機能を面白い方向に振ってみる
- 「カメラ本体が本末転倒になっているのは非常に面白い。でもそれって工夫しにくいよね」
- 「レンズの方に小さ映り込む何かを付けてみたら? 写真を撮ると、必ず指とか毛とか霊魂が映り込んでしまうとか」
- 「撮ろうとした瞬間、バイブレーションが起きて手ブレ写真になってしまうとか」
- 「必ず12カット撮らないと記録してくれないUIにする」
- 「いっそのこと、UI気にしないでアプリ起動した瞬間に撮れてて勝手に終了するとかどう?」
このように、ココでは紹介できないぐらいたくさんのアイデアや意見が飛び交い、各参加者はブレストでいただいたアイデアを基にアプリをバージョンアップさせたり、あるいは新しい形へ進化させたりするのかもしれません。
第5回おばかアプリ選手権、本戦は8月20日。場所は末広町の3331で行われます。司会は「これじゃなーい!」と言われ続けて10年のザリガニワークスのお2人。筆者も皆さまとお会いできることを楽しみにしております。その前に緊張して頭がどうにかなりそうです!
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