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無線LANを学習するCCNP対策講座 SWITCH編(10)(2/2 ページ)

本連載では、シスコシステムズ(以下シスコ)が提供するシスコ技術者認定(Cisco Career Certification)から、ネットワーク技術者を認定する資格、CCNP(Cisco Certified Network Professional)のうち、2010年12月に日本語版が改訂された新試験【642-813 SWITCH】を解説します。

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AutonomousAPやLightweightAPのスイッチ接続時のポート設定

 1つのアクセスポイントには、複数のSSIDを指定でき、SSIDとVLANをマッピングできます。

 例えば、社員用には強固なセキュリティを実装したSSID、ゲスト用にはインターネット接続だけを許可する、セキュリティがないSSIDというように、アクセスポイントには複数のSSIDを実装できます。

 AutonomousAPで、1つのAPに複数のSSIDを設定して、SSIDとVLANをマッピングした場合、スイッチのポートはトランクポートに設定します。

図2 AutonomousAPのためのスイッチ設定
図2 AutonomousAPのためのスイッチ設定

 SwitchAのfa0/1を802.1Qトランクポートにし、VLAN10とVLAN20を許可する設定です。

SwitchA(config)#interface fa0/1
SwitchA(config-if)#switchport encapsulation dot1q
SwitchA(config-if)# switchport trunk allowed vlan 10,20
SwitchA(config-if)# switchport mode trunk

 LightweightAPで、1つのAPに複数のSSIDを設定して、SSIDとVLANをマッピングした場合、スイッチのポートはアクセスポートに設定します。LightweightAPとWLC間においては、LWAPPかCAPWAPがデータをカプセル化して伝送するためです。

 ただし、WLCを接続したスイッチのポートはトランクポートに設定します。各VLANのデータにタグを付加する必要があるからです。

図3 LightweightAPのためのスイッチ設定
図3 LightweightAPのためのスイッチ設定

 SwitchAのfa0/1をアクセスポートにし、VLAN10を許可する設定です。全てのデータトラフィックはWLCを通過します。

SwitchA(config)#interface fa0/1
SwitchA(config-if)# switchport access vlan 10
SwitchA(config-if)# switchport mode access

 LightweightAPで必要なVLANは、IPアドレスを取得できてWLCに接続可能なVLANのみです。

筆者紹介

内藤佳弥子(ないとうかやこ)

グローバル ナレッジ ネットワーク ソリューション本部に在籍。IT業界でヘルプデスク、ユーザーサポートを経てトレーナーになる。現在は、Cisco認定トレーナーとして、CCNA、CCNPのコースなどのCisco認定トレーニングコース、ネットワーク系オリジナルコースを担当している。グローバル ナレッジ ネットワーク講師寄稿記事一覧はこちら


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