生成AI、7割が「チャット止まり」 “使い方”で生産性に大きな違い:活用フェーズが進むほど成果を実感
オフィス系職種を対象に実施された調査で、明確に生産性向上の成果が出ている層は約2割にとどまっていることが分かった。その他の8割との間には、利用方法の違いが見られたという。
AI活用支援事業を手掛けるGiftXは2026年7月8日、オフィス系職種を対象に実施した「ビジネス職生成AI活用実態調査(2026年版)」の結果を公表した。同調査は全職種の約8000人に事前調査し、そのうちオフィス系職種のAI利用者669人(エンジニア100人を含む)を対象に本調査を実施したもの。
AI利用者の約7割が生産性や成果の向上を実感している。多く人が生成AIによる成果を感じている一方で、生産性が「明確に上がった」と回答した割合は約2割にとどまった。明確な成果を実感できた人と、そうでない人の違いはどこにあるのか。
「生産性がどれだけ上がるか」――違いは生成AIの“使い方”に
調査によると、オフィス系職種の約67%が業務でAIを利用しており、AI利用者の約77%が毎日〜週数回の頻度で利用している。職種別に見ると、AI利用率が最も高かったのはエンジニアで74.7%だった。次いでマーケティングが73.7%、経営・経営企画が73.2%、カスタマーサクセスが69.7%、営業が62.4%、管理部門が61.1%、デザイナーが60.3%となった。
一方、AIの使い方は約7割が「チャット止まり」だった。「チャットで質問や相談をする」が28.1%、「チャットで文章や資料などを作らせる」が42.2%を占めた。これに対し、自社の情報を覚えさせて実行させる段階に達している人は19.3%、業務プロセスをAIエージェント化できている人は10.5%にとどまった。
AIを利用することで生産性が「明確に上がった」と答えた人は19.4%、成果や品質が「明確に上がった」と回答した割合は20.2%だった。最も多かった回答は「やや上がった」で、約5割を占めた。
成果の分かれ目は、業務の「AIエージェント化」にあったという。生産性が「明確に上がった」と回答した割合は、AIエージェント化した層では54%だったのに対し、チャットでの利用にとどまる層では14%と、約3.8倍の開きがあった。成果や品質に関しても、AIエージェント化した層の44%が「明確に上がった」と回答しており、AIの活用段階が進んでいる層ほど高い成果を実感する傾向が見られた。
自社の情報や業務手順を覚えさせて実行する段階でも一定の改善は見られるが、業務プロセスそのものをAIに任せる段階で明確な違いが生じている。
なぜ多くの人がチャット止まりでとどまってしまっているのか。個人がAI利用に関して感じている課題としては、「どこまで活用していいか判断できない」「出力の質が実務でそのまま使えない」「指示や調整に手間がかかる」といった回答が上位に入った。
組織として感じる課題としては、「AI活用が個人任せになっている」が26%で1位となった。研修やルールの不在、業務に組み込む仕組みや人材の不足も上位に挙がり、個人の意欲を成果につなげる仕組みが十分に整っていない状況がある。
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