■ Open Graphオブジェクトの詳細を表示するビュー
次に、Detailsビューを同様の操作で追加します。
DetailsビューはOpen Graphオブジェクトを表すページとなるので、ここではマスターページを利用せずに(テンプレートを利用せずに)作成し、以下のように編集します。
Detailsビューは1つのIDを受け取り、対応するOpen Graphオブジェクトの情報を返します。本稿のサンプルや、Facebook DeveloperサイトのOpen Graphチュートリアルでは。このオブジェクトページ上でOpen Graphアクションが実行できるようにしていますが、本来は分かれていても問題ありません。
■ Open Graphのシーケンス
Open Graphアクションを実行するには、FacebookのOpen GraphアクションのURLに対象となるOpen Graphオブジェクトを表すオブジェクトタイプとURL、またほかに必要となるプロパティの値を渡して呼び出します。
Facebook側では、受け取ったOpen GraphオブジェクトのURLにアクセスし、Open Graphオブジェクトとして正しいかどうかメタデータを検証し、問題がなければソーシャルグラフに追加されます(ユーザーのタイムラインに表示されます)。
上述の通り、DetailsビューはOpen Graphとして動作させるためのいくつか重要なポイントがあります。
■ Open Graphオブジェクトとしての定義
Detailsビューの<head>および<meta>要素で、Open Graphのオブジェクトとして定義します。基本的な情報はOpen GraphのDashboardのGet Codeから取得できるコードそのままで問題ありませんが、ここではリクエストされたGiftのIDに対応する情報が生成されるようにしています。
また、どのFacebookアプリであるか明確になるように、FacebookアプリのAppIdとAppNamespaceをメタデータなどで指定する必要があります。こちらは共通の値としてOpen Graphアクションでも利用するので、本稿ではASP.NET MVC 3の機能であるViewBagにまとめています。
■ JavaScript SDKによるOpen Graphアクションの実行
本稿では、FacebookのJavaScript SDKを利用してOpen Graphアクションを実行します。
最初にJavaScript SDKをロードし、「FB.init」「FB.api」などの機能や、ソーシャルプラグインを利用可能にします。
本稿では、Open GraphのアクションはFB.apiを使用して実行します。APIのURLは以下のようにします。
アクションのアクティビティはアクセスしているユーザー自身のタイムラインに表示しますので、「/me」を指定しています。また、必須のオプションとして、対象となるOpen GraphのオブジェクトタイプとURLを指定します。
■ Facebookアプリのソーシャルプラグインを記述
最後に、Facebookアプリのソーシャルプラグインを記述します。このソーシャルプラグインを使用すると、Facebookアプリの利用許可をユーザーから得られます。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
Webアプリの修正が完了した後、これまでの連載記事を参考にAzure上へデプロイします。
次ページでは、いよいよ作成したOpen Graphアプリを公開し、動作を確認してみます。最後に、App Centerへの登録手順も簡単に解説します。
コラム Windows Azure Tools
新しいWindows Azure Toolsを利用することで、Webアプリのデプロイを簡略化できます(参考:Windows Azure Toolsを使用したWindows Azureアプリケーションの発行)。
Visual Web Developer 2010 ExpressやVisual Studioから直接Azure上へデプロイする際、図19のようにリモートデスクトップ接続の有効化とWeb配置を有効化することで、2回目以降のWebアプリ部分のみの更新は[Webの発行]メニュー1つですぐに行えるようになります。
Webアプリを更新する場合、Webアプリのコンテキストメニューから[発行]を選択し、発行を実行すれば更新できます。
Web配置機能は開発時の動作確認に要する時間を大幅に短縮できます。ぜひ、活用してください。
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