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リアルタイムDB連携、非構造データ分析、シナリオシミュレーションに対応――Oracle ExalyticsOracle Days Tokyo 2012レポート

Exalyticsに対応するアプリケーションが続々登場。リアルタイムでの基幹情報分析やソーシャルストリーム分析など、いずれもハードウェア性能を生かす内容だ

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 日本オラクルは2012年10月30日、データ分析専用アプライアンス「Oracle Exalytics In-Memory Machine(Exalytics)」向けに自社のビジネスアプリケーションを最適化して展開すると発表した。発表は同社主催イベント「Oracle Days Tokyo 2012」の会場で行われた。


日本オラクル 専務執行役員 製品事業統括 三澤智光氏

 Exalyticsは、10コアのIntel Xeon E7-4800シリーズのプロセッサを4基、1TBのメモリ、ネットワーク部にはInfiniBand(40Gbps×2)、10ギガビットイーサネットを搭載する分析専用のアプライアンスだ。ソフトウェアとしては、インメモリデータベース製品「Oracle Times Ten In-Memory Database」とBI製品「Oracle Business Intelligence」が搭載されている。

 今回対応するのは、「Oracle GoldenGate(GoldenGate)」「Endeca Information Discovery(Endeca)」「Oracle Hyperion Planning(Hyperion Planning)」の3製品である。

 まず、ExalyticsのコアソフトウェアであるOracle Times Ten In-Memory Databaseが、データベース間連携ソフトウェアであるGoldenGateと連携できるようになった。これにより、各種データソースや基幹システムの情報をほぼリアルタイムで分析したり、複製して活用できる。

 また、2011年10月に買収した米Endeca TechnologiesのEndecaもExalytics向けに最適化している。Endecaの得意とする非構造データ、半構造データなどの分析がExalytics上で実現する。ソーシャル系メディアのセンチメント分析やサービス部門の情報などが、従来よりも容易に分析できるようになっている。

 財務情報・実績情報を分析し、シナリオをシミュレーションできるHyperion PlanningもExalyticsに最適化された。従来、財務情報の分析・シナリオ策定を中心としたアプリケーションであったが、Exalyticsに最適化してパフォーマンスの向上が期待できることから、分析対象を品目ごとの在庫情報や販売情報といった粒度の小さな業務データにまで拡充できるようになる。

 なお、これらアプリケーションの購入に際してはCPUライセンスが適用されるが、CPUの仮想分割を許容し、かつ10コア単位での購入も可能にするライセンス体系の見直しが図られている。このため、例えば、Exalytics1台に搭載されている40コアを、10コアずつ個別のアプリケーションに振り分けることも可能になった。

 このほか、Oracle Business IntelligenceのiOS端末向けの機能拡張も行われており、操作感の向上などが図られているという。


ライセンス体系(日本オラクルの発表資料より)

センチメント分析の例 写真はOracle Days Tokyo 2012の基調講演で紹介されたシカゴ警察の事例。この事例はExalyticsのほかHadoopなどの複数のプロダクトで構成されている。ソーシャル系サービスに出現する「懸念がある情報(突発的なデモなど)」をリアルタイムで分析し、発信者の位置情報を算出。配備中の警官のGPS位置情報、地図データとUI上で重ね合わせている

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