AWS、クラウド上のデータウェアハウス「Amazon Redshift」を発表:Amazon S3も値下げ
米Amazon Web Services(AWS)は11月28日、クラウド上のデータウェアハウスサービス「Amazon Redshift」を発表した。ぺタバイト級のデータを高速分析でき、料金は従来のデータウェアハウスの10分の1ですむとうたっている。
米Amazon Web Services(AWS)は11月28日、クラウド上のデータウェアハウスサービス「Amazon Redshift」を発表した。ぺタバイト級のデータを高速分析でき、料金は従来のデータウェアハウスの10分の1ですむとうたっている。併せて、Amazon S3の標準ストレージ料金と、Reduced Redundancy Storage(RRS)の値下げも発表した。
Amazonによると、Redshiftは顧客が現在使っているのと同じSQLベースのビジネスインテリジェンスツールを利用して、事実上あらゆるサイズのデータ分析において、クエリーパフォーマンスの劇的な向上を実現できるという。RedshiftクラスタはAWS Management Consoleから起動できる。
企業がオンプレミスのデータウェアハウスを自社で運営する場合、管理に相当の手間とリソースを要し、構築やメンテナンスのコストも相当高額になることから、大企業でなければ運営できない場合も多かったとAmazonは解説する。Redshiftはこの状況を変えることを目指し、プロビジョニングからモニタリング、クラスタのバックアップ、パッチ適用とアップグレードに至るまで、セットアップや運用、スケーリングに必要なあらゆる作業が管理できるようにした。
パフォーマンス強化や容量増大のためのクラスタのスケーリングもシンプルでダウンタイムは伴わず、クラスタの健全性は継続的に監視して、必要なコンポーネントは自動的に交換されるという。
コスト効率の高い料金体系によって、大企業はコストを大幅に削減でき、小規模の企業はパワフルなデータウェアハウスの分析機能が活用できるとしている。
ノードのサイズは2TBの圧縮データを保存できる「hs1.xlarge」と、16TBの「hs1.8xlarge」の2種類を提供する。1つのクラスタは100ノードまでのスケールアップが可能。料金は従量制で、2TBのデータウェアハウスが毎時0.85ドルから。予約インスタンスを利用すれば、実質的な価格は毎時0.228ドルとなり、ぺタバイト当たり年間1000ドルに抑えられると試算している。現在は限定プレビュー版が公開され、専用ページから登録して利用できる。
一方、Amazon S3ストレージとRRSの値下げは全9リージョンで12月1日から実施する。米国リージョンでは24〜27%の値下げを実施。東京リージョンでは最初の1TBまでの月額で、標準ストレージがGバイト当たり0.1ドル、RRSが同0.08ドル、Glacierストレージは同0.012ドルなどとなっている。
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