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仮想化普及のその先へ、2013年のヴイエムウェアコンサルティング、サポート活動を強化

ヴイエムウェア日本法人 代表取締役社長の三木泰雄氏は1月29日、同社の2013年における事業戦略を説明。このなかで昨年を「クラウド利用が加速した年」と総括し、2013年はそのさらなる高度化を促進していきたいと話した。高度化に向けた取り組みの1つは、サーバ仮想化を導入してはいるものの、部分最適にとどまっている企業や組織に対する支援活動だ

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 ヴイエムウェア日本法人 代表取締役社長の三木泰雄氏は1月29日、同社の2013年における事業戦略を説明。このなかで昨年を「クラウド利用が加速した年」と総括し、2013年はそのさらなる高度化を促進していきたいと話した。高度化に向けた取り組みの1つは、サーバ仮想化を導入してはいるものの、部分最適にとどまっている企業や組織に対する支援活動だ。


ヴイエムウェア日本法人 代表取締役社長の三木泰雄氏

 ヴイエムウェアは2012年、クラウド運用管理製品パッケージ「vCloud Suite」を発表。同社が単なる仮想化ではなく、プライベートクラウドとしての運用支援に注力していることを、改めて明確化した。また、日本独自の取り組みとしては、1 CPUサーバに限定した中小企業向けの新ライセンス「VMware vSphere Standard Limited エディション」を開発。NEC、日立、富士通を通じて提供を開始した。エンドユーザーコンピューティング関連では、デスクトップ仮想化の新バージョン「VMware View 5.1」およびAndroid端末仮想化技術「Horizon Mobile」を発表した。さらに、ユーザー同士の情報交換の場として、ヴイエムウェア製品のユーザーを集めたユーザー会を設立した。

 2012年に、国内で最も大きな伸びを示したのは、「VMware View」を中心としたエンドユーザーコンピューティング製品だと三木氏は話した。シンクライアントというと、従来はセキュリティ強化のために導入するケースが大部分を占めていたが、昨年はそれよりもモバイル対応のために導入する企業が目立ったという。

 そのEUCについて、ヴイエムウェアが今年やろうとしているのは、モバイル対応の一歩先の、ワークスタイル変革ツールとして、デスクトップ仮想化製品を理解してもらう活動だという。同時にパートナー支援とエンジニアの育成も図る。

 一方、サーバ仮想化については、導入件数こそ順調に増えているものの、部門レベルでの導入が非常に多いという。このため、米国などに比べ、サーバの統合率は低く、管理対象の(仮想)サーバ数に対する管理者数の比率は高いという。


ヴイエムウェアの2013年における注力分野

 部門レベルから全社的な仮想ITインフラ基盤への進展、仮想化からプライベートクラウドへの進化を支援するため、ヴイエムウェアは今年、顧客のIT計画段階からヴイエムウェアが直接サポートするアドバイザリサービスを強化するという。大企業の多くは、すでにプライベートクラウドへの移行を進めているケースが多いが、それより規模の小さな企業を、どれだけ同社がサポートできるかが、今年の大きなテーマだという。

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