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日本HP、少しの追加コストで既存サーバを速くする製品を発表「賢い」キャッシュで運用改善

日本ヒューレット・パッカードは3月21日、同社サーバに幅広く使えるSSDキャッシュソフトウェア「HP Smartキャッシュ」を国内で販売開始したと発表した。少しの追加コストでアプリケーションを高速化したいというニーズに応える製品だ。

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 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は3月21日、同社サーバに幅広く使えるSSDキャッシュソフトウェア「HP Smartキャッシュ」を国内で販売開始したと発表した。PCIeフラッシュやオールSSDのストレージを採用するほどのコストはかけられない、少しの追加コストでアプリケーションを高速化したいというニーズに応える製品。価格は1サーバ3万450円(税込、希望小売価格)だ。

 HP Smartキャッシュはサーバに装着した内蔵SSDを、同じくサーバ内蔵のHDDのキャッシュとして使えるようにするソフトウェア。1 サーバに対し、1〜32基までのSSDをキャッシュ領域として設定できるという。このソフトウェアは、HPサーバ用のRAIDコントローラカード「HP Smartアレイコントローラー P420/P420i/P421」を使っていれば適用できるという。また、「HP Smartアレイコントローラー P822/P721m」を使っている場合は、対応ファームウェアにバージョンアップするだけで、このキャッシュ機能を無償で利用できるという。


ほとんど追加コストをかけずに高速化を図りたい人のためのキャッシュ製品。だがHP ProLiant Server Generation 8が前提

 HP Smartキャッシュは、単純なキャッシュに比べてアルゴリズムが賢いことが特色となっている。一定時間内でのアクセス頻度が高いデータをキャッシュとして保持、さらに関連データも同時にキャッシュする。この「関連データ」という意味が分かりにくいが、アクセス頻度の高いデータのブロックが読み出される際に、同時に読み出される(傾向のある)データブロックのことを指しているようだ。

 HPは、3PARなどのストレージ製品でSSDを搭載できるようにしている一方、米Fusion-ioからのOEMによるPCIeフラッシュや、米Violin MemoryからのOEMによるオールフラッシュストレージを提供している。サーバ搭載用のSSDの国内出荷も、昨年度は前年比520%に伸びたという。日本HPでは、今後もストレージ高速化に関する多様な選択肢を提供でき、さらにこれらをサーバとともに納入できる点を強みとしていきたいという。

 HP Smartキャッシュは今後さらにバリエーションが増える。今年の後半に、内蔵SSDではなくPCIeフラッシュを内蔵HDDのキャッシュとして使えるようにするもの、そして内蔵SSDあるいはPCIeフラッシュを、3PARストレージの前段のキャッシュとして使えるようにするものを、提供する予定だという。

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