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ソーシャルメディアの情報もフォレンジック対象に、Ji2位置情報を含んだ分析、マッピングも

フォレンジック(コンピュータ調査)を専門とするJi2は、米X1 Discoveryが開発したソーシャルメディア専門の調査分析ツール、「X1 Social Discovery」の国内販売を5月から開始する。

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 フォレンジック(コンピュータ調査)を専門とするJi2は、米X1 Discoveryが開発したソーシャルメディア専門の調査分析ツール、「X1 Social Discovery」の国内販売を5月から開始することを発表した。ライセンス価格は年額9万5000円。

 Ji2によれば、これまでのコンピュータフォレンジックやeDiscovery(電子証拠開示)は、主にPCやオンプレミスのサーバに保管された電子データを対象としており、インターネットの向こう側にあるソーシャルメディアの電子データを効率的に処理する手段は持ち合わせていなかった。

 一方で、近年のソーシャルメディアの急速な普及により、Facebookなどソーシャルメディア上に書き込まれた文章や写真、Webメールのデータなどが、刑事事件や民事訴訟の証拠として有益な情報源となる事例が急速に増えている。X1 Social Discoveryは、こうした背景を踏まえて提供されるという。

 X1 Social Discoveryは、WebサイトやWebメールのほか、FacebookやTwitter、LinkedIn、YouTubeといったソーシャルメディアに書き込まれた文書や写真、動画などの電子データを収集し、証拠レポートの作成などを行うソフトウェアだ。

 Webサイトの情報はクローリングで、Webメールのデータはコネクタ経由で、またソーシャルメディアの情報はAPIを介して収集、保存する。集約したデータをインデックス化し、eDiscoveryのワークフローに沿ってレポートするところまでをサポートする。一連のデータに対してMD5でハッシュ値を取り、調査の途中で変更、改ざんが加えられないよう保持する仕組みだ。さらに、位置情報を含んだ形でソーシャルメディア情報を分析し、地図にマッピングする機能も備えているという。

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