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CAがSSO基盤製品でOAuth2.0対応、Facebook連携も可能にSNS、モバイル端末との連携を強化

CA SiteMinderの新バージョンは外部サービスとの認証での連携や、モバイル端末サポートの強化などを含む。5月1日に出荷を開始する

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 CA Technologiesは2013年4月18日、同社のシングルサインオン基盤ソリューションの最新版となる「CA SiteMinder r12.51」を発表。5月1日から出荷を開始すると発表した。OAuth2.0に対応してグーグルやFacebookなど外部サービスのアカウントによる認証に対応したほか、Office 365対応、エージェントレスSSO、スマートデバイス用認証アプリの提供などが新機能となる。

 都内で会見を開いたCA Technologiesの小坂嘉誉氏(ソリューション技術本部 プロダクトソリューション部 マネージャー)は、SSOを取り巻く環境の変化について以下のように述べる。


CA Technologies ソリューション技術本部 プロダクトソリューション部 マネージャー 小坂嘉誉氏

 「シングルサインオンを取り巻く環境が変わってきた。これまでシングルサインオンといえば、社内に閉じられた世界だった。企業内に数十の業務アプリがあって、これを統合したいというのがシングルサインオンだった。一方、現在はグーグルやマイクロソフトなど外部のクラウドサービスが多数出てきて連携する必要がでてきている」

 このほか小坂氏は、スマートデバイスの普及によるモビリティの浸透や、特殊なエージェントなどを利用するのではなく、より手軽に接続したいというニーズが出てきていることもトレンドの変化だと指摘する。

 新SiteMinderではOAuth2.0対応によって、グーグルやFacebookのアカウントを利用して業務アプリや自社サイトのサービスへのログイン機能を提供できる。ECサイトの無償会員などではユーザー登録の手間を軽減し、潜在ユーザーがすでに利用しているSNSのアカウントを利用してもらうことで見込み顧客増が見込めるという。


CA SiteMinder r12.51の主な新機能

 業界標準のWS-Federation 1.2に対応したことで、Office 365やAzureアプリとの連携も容易になる。具体的には社内メールシステムをOffice 365へ移管した場合でも、従業員が社内からOffice 365へ従来通りにアクセス可能とすることが可能という。

 これまでSSOを利用するユーザーは、プロプライエタリなエージェントやプロキシを経由する必要があったが、新たにエージェントレスSSOにも対応する。Cookieベースのセッション管理を行うことで、既存アプリや外部アプリでもSiteMinderの認証基盤配下に導入が可能だ。エージェントレスSSOではユーザーはWebブラウザ経由で認証する。

 スマートデバイス対応として、iOS/Android向けの認証アプリをサンプルとして提供する。すでに米国の大手金融機関での採用実績もあるといい、約2500万人の利用者を抱えるモバイルバンキングの認証・認可、監査の基盤としてSiteMinderが利用されているという。

 プロダクト・マーケティング部長の同社大友淳一氏によれば、現在、「堅調な投資意欲に支えられて、特に官公庁や大企業、中小企業でIT投資が伸びると見ている。加えて、グローバル化にともない大手企業の海外支社やグループ企業とのシステム統合も進んでいる」という。企業ユーザーの間でSSO導入が広まった時期から5年程度が経過してリプレース需要もあるが、同社ではディレクトリサービス製品をバンドルしたキャンペーン構成を安価に提供するなど、新規のSSO採用需要を見込んでいるという。

 SiteMinderの価格は利用ユーザー数や利用範囲で異なる。参考価格は、自社グループ内利用1000ユーザーで524万円(税別)、外部ユーザーを含む5000ユーザーで875万円(税別)など。別途20%の保守料が必要。

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