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システム組み上げの手間を省く、デルが拠点向け新プラットフォーム拠点に必要なすべてのITインフラをオールインワンで

デルは6月6日、リモートオフィスやスモールオフィスで求められるITシステムに必要な機能をコンパクトにまとめた新プラットフォーム「Dell PowerEdge VRTX」を発表した。

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 デルは6月6日、リモートオフィスやスモールオフィスで求められるITシステムに必要な機能をコンパクトにまとめた新プラットフォーム「Dell PowerEdge VRTX」を発表した。

 Dell PowerEdge VRTXは、1つのきょう体に最大4つのサーバノードとストレージ、ネットワークを統合した“コンパクトデータセンター”。「オフィスや拠点のITを最適化する」(デル マーケティング統括本部 エンタープライズサービス&ソリューションマーケティング本部 サーバ ブランド マネージャ 木村一仁氏)という。

 Dell PowerEdge VRTXには、同社のブレードサーバ「PowerEdge M520」「同M620」を最大4台格納できる。ストレージとしては、SSDのほか、3.5インチHDDを最大12台、もしくは2.5インチHDDを25台まで搭載でき、最大容量は48TBだ。各サーバからはこれらストレージの全領域に、直結のストレージのようにアクセスできる。さらに、ギガビットイーサネット対応のスイッチモジュールを内蔵しており、ケーブリングも最小化した。一方で、PCIeスロットは最大8つまで拡張可能で、さらなるストレージの追加なども柔軟に行えるという。

 デル エンタープライズ・ソリューションズ統括本部 エンタープライズ・ビジネス開発部 部長の馬場健太郎氏は、「異なるベンダの別々のシステムを購入してきて組み上げる手間と複雑さを省き、オフィスに必要なすべてのITインフラを提供する」と述べた。

 馬場氏によると国内では、WAN回線の帯域の制約などから、どうしても手元に大容量のデータを置かざるを得ないケースもあるという。しかもそうした拠点では、専任のIT管理者がいないことも珍しくはない。

 Dell PowerEdge VRTXに、リモートからの運用管理が可能な「OpenManage Essentials」を組み合わせて一元管理することで、拠点側のIT環境を最適化し、かつオンサイトでの管理業務を行う必要はなくなるという。ハードウェア障害時にはコンポーネントを交換する必要があるが、そうした場合に備え、ファンやPSUなどは冗長化するとともにホットプラグに対応した。

 また、オフィスのフロアなどに置くことを想定し、きょう体の小型化、静音化も図っている。58〜62デシベルの静音設計で、ホームファクタは幅31cm、奥行き73cm、高さ48.4cm。電源は110V/220V ACの両方に対応しており、オプションで5Uサイズのラックに搭載することも可能だ。

 デルでは、Dell PowerEdge VRTXの利用促進に向け、仮想化やVDIなど、ニーズの高いソフトウェアを組み合わせてオールインワンパッケージとして提供する「ビジネスレディソリューション(BRS)」、検証環境の無償提供などを含むISV向け支援プログラム「Dell ISVプログラム」、トレーニングなどを通じてチャネルパートナーを支援する「チャネルプログラム」とい3つのプログラムも展開。支社/地方拠点での導入に加え、医療/小売・流通/製造行など、業種に特化したソリューションも展開する。

 Dell PowerEdge VRTXの価格は、最小モデル構成で133万8000円から。6月26日から出荷を開始する。

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