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今でしょ! の終わりに安齋、家入らが評価したアプリとは〜「エイっと作ろう! Windowsストア アプリ選手権」授賞式レポート(1/4 ページ)

謎のキャラ今出しょう子をマスコットに据えたコンテストを勝ち上がった10作品のプレゼン模様などをお届け。

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「安齋さん遅刻せず!」梅雨の珍事から始まった授賞式

 Windowsストアアプリ、いつ作るの? 今でしょ!── 2013年3月から5月の間にWindowsストアに登録されたWindows 8アプリの間で競われた、「エイっと作ろう! Windows ストアアプリ選手権」。

 謎のマスコットキャラクター「今出しょう子」のあまりのユルさっぷりが話題を呼ぶ一方で、コンテストには予想を超える数の応募作が殺到。その中から、厳正な審査をパスした10のアプリがファイナルステージへと駒を進めた。

 そして6月16日、日本マイクロソフト本社(東京・品川)で行われた授賞式で、同選手権はいよいよクライマックスを迎えた。当日は、厳選された10のアプリそれぞれの制作者によるプレゼンテーションと、審査員による審査、そして各賞の発表が行われた。


左から、司会を務めた倉園佳三さん、小泉みゆきさん、Ustreamの生中継や、オープニングでの応募アプリの読み上げを担当したUstAngels蛯原天さん

 審査員の顔ぶれは、「おばかアプリ選手権」でもおなじみのイラストレーター兼ソラミミストの安齋肇さん、企業家/投資家の家入一真さん、アプリソムリエの長谷川麻衣さん、そして日本マイクロソフトのエバンジェリスト 奥主洋さんの4人。


左から安齋肇さん、家入一真さん、長谷川麻衣さん、奥主洋さん

 遅刻魔の安齋さんが時間通りに会場に現れたことでスタッフを仰天させるも、当の安齋さんは「着いたばかりで、状況が良く把握できていません……」。一方、家入さんも自己紹介で「よくTwitterで炎上してます(笑)」と自虐ネタを披露し、脱力感あふれる雰囲気の中で授賞式はスタートした。

厳しい審査をくぐり抜けた10のWindowsストア アプリ

 まずは、厳しい審査をくぐり抜けた10のアプリ、それぞれの制作者によるプレゼンテーションとデモが行われた。

かわいい猫ゲームを作るつもりが猫と戦艦を戦わせる羽目に!

 トップバッターとして登場したのは、ゲームアプリ「戦艦ディフェンス〜ねこ怪獣せん滅作戦〜」を開発したアンビエントワークスの羽鳥文野さん。同社は、すでに「クラウディアさんの体内リズム診断」というアプリをWindowsストアに公開しており、「ここで得たWindowsストアアプリ開発のノウハウを生かしてゲームを作ってみよう」(羽島さん)というのが、応募作の開発を開発したきっかけだった。

 リアルタイムで動くゲームなので、DirectXが必須となったが、C#がDirectXに対応していないため、C++とDirectXで開発。Windows 8向けC++の技術資料が少なかったため、サンプルソースコードをベースに独自で頑張って実装したとのことだった。


「戦艦ディフェンス〜ねこ怪獣せん滅作戦〜」のデモ。無数の肉球が……

 「私が猫好きだったので、猫を題材にしたかわいいアプリを作るよう開発現場に依頼したところ、上がってきた仕様書はなぜか、猫と戦艦が戦うという内容になっていました。担当者がミリタリーオタクだったことを、すっかり忘れていたのです!」(羽鳥さん)


登壇中の羽鳥さん

 ……そんな、ちょっとトホホな経緯で生まれた「戦艦ディフェンス〜ねこ怪獣せん滅作戦〜」。その内容は、自陣に攻めてくる猫を、戦艦で砲撃して防御するというもの。「撃たれた猫は、われに返って“普通の猫”に戻る」(羽鳥さん)。本格的なタワーディフェンス型ゲームでありながらも、その設定のシュールさが審査員に好評で、「猫を撃つって…… 文句の付けようがない(笑)。何せ、猫が“我に返る”わけですからね!」(安齋さん)「猫に一体何があったのか、すごく気になります(笑)」(家入さん)。

アプリの内容以上に開発者のキャラが大ウケ?

 次に登場したのは、ゲームアプリ「漢字間違い探し」を開発した造田崇さん。普段は職業プログラマとして、工場内制御系システムの開発に携わりつつも、いちプログラマとして最新の開発技術へのモチベーションを保ち続けるために、プライベートでWindows PhoneやAndroid向けアプリの開発に取り組んでいるという。


登壇中の造田さん

 そんな造田さんが、今回Windowsストアアプリ選手権に応募したのが、画面一杯に表示された同じ漢字の中で、1つだけ含まれている違う漢字を探し出すという「漢字間違い探し」ゲーム。例えば、画面一杯に並んだ「暗」の中に、1つだけ紛れている「晴」を探し出す、といった具合だ。


「漢字間違い探し」のデモ。「汗」の中の「汁」に安齋さんと家入さんが注目

 もともとはWindows Phone用に開発したアプリをWindows 8向けにコンバートしたもので、開発期間はわずか1〜2週間程度で済んだという。また造田さんは普段、仕事でVB.NETを使う機会が多いため、今回の応募作の開発でも修行がてら、あえて開発言語にVB.NETを選んだそう。Windows 8向けのVB.NETサンプルコードが少ない中、C#のサンプルコードをVB.NETにコンバートするという手間を余儀なくされたが、「これも、知らない技術を学ぶうえでは、とても有意義でした」(造田さん)という。

 アプリのビジュアル的なインパクトや面白さもさることながら、「素人なもので、スイマセン……」と、ひたすら恐縮しながら素朴な口調で話す造田さんの癒し系キャラが会場には大ウケ! 女性の観客から「カワイイ!」という声が飛ぶほどで、審査員の安齋さんからも「やっぱり、人柄だよね! この人なら、何をプレゼンをしても好印象になりそう」とのコメントが寄せられた。また、長谷川さんは「老若男女で楽しめるので、家族が仲良くなるきっかけになるかも」と、女性陣からはおおむね好評だったようだ。

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