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「AIと壁打ちはもう古い」 業務タスクを任せる「Claude Cowork」の落とし穴チャットとの使い分け方

Anthropicは、PC上の業務タスクを任せられる「Claude Cowork」の活用法を公開した。チャットやClaude Codeとの使い分けや、どんなタスクを任せればよいかを解説している。

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 Anthropicは2026年6月3日(米国時間)、AIエージェント「Claude Cowork」の活用法に関する記事を公開した。どの作業をClaude Coworkに任せるべきか、その判断基準と始め方を解説している。

 チャットは質問への回答や壁打ちに使うツールであり、「Claude Code」はソフトウェアを開発するためのツールだ。Claude Coworkは、メールやスライド、表計算、ドキュメントといった業務分野を対象とする。コードの知識は不要で、フォルダやよく使うアプリケーションと連携させ、求めるゴールを指示すると、完成した作業が返ってくる。

 チャット、Claude Cowork、Claude Code、「Claude Design」は別々のワークスペースだが、いずれも同じClaudeモデルが動作している。

チャットとClaude Coworkの使い分け方

 チャットは、質問や説明、ブレインストーミング、確認など、数回のやりとりで完結するものに向く。

 一方Claude Coworkは、ファイルや発表用のスライド、並べ替えが必要な表計算など、成果物が求められるものや、複数の手順を含むもの、複数のファイルやアプリケーションにまたがるものなど、「質問」ではなく「タスク」と呼べる作業に向く。

 例えば、「業績会議で何を扱うべきか?」という質問はチャット、「このGoogleドライブフォルダにある過去3カ月の議事録を読み、テンプレートを使ってQBR(四半期ビジネスレビュー)用のスライドを作って」というタスクならClaude Coworkがよい。

Claude Cowork向きのタスクを見分ける要素

 次のような要素を持つタスクは、Claude Coworkに任せることを検討してみよう。

  • 入力が複数あるもの
    複数のファイルやフォルダ全体、外部サービスのデータと接続するタスクなど
  • ファイルが出力されるもの
    文書、プレゼンテーション資料、スプレッドシート、CSVなど、添付や共有するファイルが必要なタスク
  • 繰り返し行う作業
    実行をスケジュール設定できれば便利なタスクなど
  • ぱっと見で評価できるタスク
    レポートや表を開いて、すぐに「合格」「不合格」「だいたい合格」が分かるタスク
  • 面倒な事務作業や整理作業が大半を占めるタスク

Anthropicでの活用例

 Anthropicでグロースマーケティング担当を務めるオースティン・ラウ氏は、自身のマーケティング業務でのClaude Coworkの活用例を3つ挙げている。

デイリーブリーフィング

 毎朝6時に実行されるタスクで、Claude Coworkを「Slack」と「Gmail」に接続している。未読メールと注視しているチャンネルを確認してカテゴリー別に分類し、要点をまとめた短いレポートを作成している。確認すべき事項の要点、種類別に整理されたメール、チャンネルの要約、マーケティングに影響し得る夜間の製品インシデントが含まれている。

予算進捗管理

 パフォーマンスマーケティングの予算進捗(しんちょく)管理では、「Google広告」「Meta広告」に接続し、デスクトップアプリケーション上にライブアーティファクト(HTMLダッシュボード)を作成している。日々の支出を自動で取り込み、目標に対する進捗を計算している。キャンペーンの絞り込み方や注目点を平易な言葉で指示できる。

レポーティング

 「Google Search Console」に接続し、クエリや国、ページなどの必要なデータを1つのシートに統合している。手動エクスポートでは指標ごとにCSVが分かれてしまうが、これを1枚にまとめている。直近7日間と前の7日間の比較や、特定の国への絞り込み、大きく変動した項目のフラグ付けなどを指示できる。Claude Coworkのスケジュール機能によって毎週自動実行され、従来週30分かかっていた作業が5分に短縮された。

Claude Coworkの使い方

1.Claudeデスクトップアプリを開き、「Claude Cowork」タブに切り替える。

2.Claudeに作業対象を与える。ファイルをドラッグ&ドロップするか、コンピュータ上のフォルダを指定する。または、普段使っているアプリ(SlackやGmail、Notion、CRMなど)を接続する。Claude Coworkの出力品質を左右するのは、プロンプトよりも、Claudeが活用できる十分で豊富なコンテキストを提供できているかどうかで決まる。

3.望む出力をClaudeに伝える。最終的にどのような出力が欲しいのかを説明し、必要な背景情報も提供する。

4.自分がよく理解している業務から始める。そうすれば、Claudeの得意な部分や追加の情報が必要な部分がすぐに分かる。また、自分自身が良い仕上がりを理解しているため、結果も評価しやすい。

5.作業を始める前に「作業を始める前に、私の依頼内容を言い換えて、意図を確認して。必要な確認事項や不明点について、できるだけ多く質問して」とClaudeに質問させる。こうすることで、自分では当然だと思っていても明示していなかった条件が表面化する。例えば、「どの期間を対象にするのか」「良い成果とは何か」「どのような例外ケースがあるのか」といった点だ。

Claude Coworkの落とし穴

 Claudeが自分と同じ前提知識を持っていると考えてしまうのが落とし穴だ。最初に5つの質問に答えるのにかかる時間は30秒程度だが、後からその認識のズレを修正しようとすると、時間もトークンも余計に消費し、修正作業も面倒になる。

 それでも何を任せればよいか分からない場合は、Claudeに聞けばよい。Claudeには記憶機能があり、過去の会話も検索できるので、「自分が最も頻繁に行っている作業は何か?」「Claude Coworkで試すべき業務はどれか?」を尋ねることもできる。

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