今でしょ! の終わりに安齋、家入らが評価したアプリとは〜「エイっと作ろう! Windowsストア アプリ選手権」授賞式レポート(2/4 ページ)
謎のキャラ今出しょう子をマスコットに据えたコンテストを勝ち上がった10作品のプレゼン模様などをお届け。
タブレットのタッチ操作と「フィーバー感覚」を養う?!
続いて登壇したのは、「タッチぽんぽん」と「受付ちゃんミニ」の2本のアプリがノミネートされた、KumaP(クマピー)さん。
1本目のアプリ「タッチぽんぽん」は、子どもやお年寄りが、タブレット端末のタッチ操作を楽しく覚えられるように開発したアプリだという。画面上で動き回るタヌキやパンダの絵をうまくタッチできると、宝箱や金貨の絵に変わって画面中を埋め尽くす。KumaPさんは、実際にタッチぽんぽんの操作をデモしながら、「はい、気持ち良いですねえ! お子さまはもう、大喜びですよ。こうして子どものころから、フィーバーの感覚を養うわけです!」と実に楽しそう!
一方、もう1本のアプリ「受付ちゃんミニ」は、打って変わってまじめな業務用アプリ。高価な無人受付システムの代わりに、Windows 8端末を使って簡単に自動受付のシステムを実現するというもので、KumaPさんいわく「全国120万の小さな事務所の社長さんのための作った」という。さらには、Windows Phone版「受付ちゃん」アプリも開発したとのことで、「ぜひ、このアプリでカッコイイ会社にしてください!」(KumaPさん)。
審査員の間では、タッチぽんぽんのアイデアやコンセプトがなかなかの好評を博していた。奥主さんは、「子どもがタブレットに慣れるためのアプリとしては、本当に素晴らしいアイデアだと思います。子どもを持つ周りの同僚にも、ぜひ勧めたいアプリです」とコメント。一方の家入さんは、「パンダをタッチすると金貨に変わる、つまり『パンダは金になる』というのは、情操教育としては果たしてどうなんだろう」と笑いながら話した。
大砲からなぜかキツネを発射(しかも「コーン」という音とともに)
5本目のアプリは、きどさんが開発したゲームアプリ「コーン大砲」。大砲からキツネを発射して穴に入れるという、何ともシュールな設定のゲームだ。もともとは、きどさんが自ら運営するサイトに埋め込んだ「キツネを発射する大砲」が好評だったため(なぜ?)、まずはこれをWebアプリのゲームとして開発し、さらに今回それをWindowsストアアプリ化したものだという。
実装技術としては、クライアント側はHTML5やJavaScript(jQuery)といったWeb系技術をそのまま使い、描画にはCanvasとDOMを併用したという。こうしたWeb系技術を使いながらも、「簡単にWindows 8アプリにコンバートできた」とのことだった。また、スコアランキング用のサーバ側はPHPとMySQLを使っている。
「英語版も用意されていて、オンライン上でスコアのランキングが表示されるので、全世界のプレイヤーとスコアを競うことができます。また裏技として、ボーナスステージも用意されています!」(きどさん)
ゲーム設定のシュールさもさることながら、独特の「ヘタウマ」タッチのイラストが醸し出すユニークな世界観が審査員にもウケたようで、家入さんは「ステージの名前が、『始まりの森』をもじって『はじもりのまり』になっていたりと、ちょっとした小ネタのセンスがあるなと感じました」とコメント。一方、奥主さんは英語版を用意している点を高く評価、「Windowsストアアプリは全世界でマーケットを選べるので、ぜひ世界中でたくさんダウンロードしてもらえるよう、さらに工夫を凝らしていただければ」とコメントした。
女性向け家計簿アプリは「笑いなし」の本格派
6本目のアプリは、大日本印刷の宮田綾子さんが開発した家計簿アプリ「yen-note for woman(エンノート・フォー・ウーマン)」。
すでにWindowsストアに公開されている無料家計簿アプリ「yen-note」の「女子向けバージョン」で、開発コンセプトは「女性が毎日楽しく家計管理できる、女子向け家計簿アプリ」だという。Windows 8用に最適化したUIデザインを備え、かつ家計収支の統計をグラフ表示できるなど、豊富な機能を備えた本格的な家計簿アプリに仕上がっている。
また、女性向けの機能として「アプリの色合いを変えることができる、スキン変更機能を装備しました。これによって、女心をくすぐるわくわく感をプラスしました」(宮田さん)とのこと。ほかにも、アイコンをかわいい動物の形に変更できるなど、各種UIをカスタマイズできる機能も備える。
もともと「yen-note」の愛用者だったという長谷川さんは、「とてもデザインがかわいくて、ぜひ使ってみたいと思いました」とコメント。また奥主さんは、「グラフがとてもきれいに描画されているのに感心しました。また、画面上部のバーの使い方は、Windows 8アプリのお手本のような実装になっていますね」と、技術的な観点からUI実装のレベルの高さを高く評価した。
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