VMware、「vCloud Hybrid Service」を正式リリース:データセンターも3カ所に拡充
米VMwareは、米サンフランシスコで開幕した「VMworld 2013」において、「VMware vCloud Hybrid Service」を同年9月に正式に提供開始すると発表した。
米VMwareは2013年8月26日、米サンフランシスコで開幕した「VMworld 2013」において、「VMware vCloud Hybrid Service」を同年9月に正式リリースすると発表した。
VMware vCloud Hybrid ServiceはVMware vSphereを利用したサービスで、オンプレミス(自社内システム)とオフプレミス(クラウド)の両方で、同じスキルやツール、ネットワーク、セキュリティモデルが利用できる。これまでEarly Access Programを通じて2013年5月から提供していた。
正式リリースに当たり、顧客のデータセンターのネットワークを、専用ネットワークを介して直接vCloud Hybrid Serviceに接続する「Direct Connect」や、災害発生時にアプリケーションとデータを自動的にvCloud Hybrid Serviceに再現する「Disaster Recovery as a Service」などの新機能を発表した。
また、「Cloud Foundry Platform as a Service」ではオープンソースのCloud FoundryとPivotal CFをフルサポート。「VMware Horizon View Desktop-as-a-Service」では、Horizon View DesktopsをvCloud Hybrid Service上で実行できる。
データセンターは現在の米ラスベガスに加えて、米カリフォルニア州サンタクララと米バージニア州スターリンの2カ所が追加された。
料金は2段階の従量制で、物理的に隔離された専用のコンピュータリソースを割り当てる「vCloud Hybrid Service Dedicated Cloud」が1時間当たり13セントから、仮想プライベートネットワークで隔離するマルチテナントコンピューティング型の「vCloud Hybrid Service Virtual Private Cloud」が同4.5セントから。
Direct Connectなどの新機能は、同年10月から12月にかけて順次提供を開始する。
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