CSVファイルからの一括作成、システム連携による自動化……いろいろあるぞ! Microsoft Entra IDでユーザーを新規作成する方法:今日から始めるMicrosoft Entra ID入門(3)
「Microsoft Entra ID」は、Microsoftのクラウドサービスを利用する際に欠かせないIDおよびアクセス管理サービスです。今回は、ユーザー管理の中でも基本となる「ユーザーの作成」について解説します。Microsoft Entra IDでは、手動でユーザーを作成する方法やCSVファイルを使った一括作成、さらには外部システムとの連携による自動作成など、さまざまな方法が用意されています。
Microsoft Entraユーザーの作成
「Microsoft Entraユーザー」の作成は、会社で利用している「Exchange Online」や「SharePoint Online」「Microsoft Teams」などのクラウドサービスに安全にアクセスするため必要なプロセスです。これらのサービスを利用するには、「Microsoft Entra ID」(旧称:Azure Active Directory)による認証が必須です。組織内または組織外のユーザーが仕事に必要な情報やツールにアクセスするためには、それぞれ専用のアカウントを作成する必要があります。
また、専用アカウントがあれば、誰がどのサービスを使えるのかをコントロールできるだけでなく、万が一、トラブルが起きた際にも「いつ、誰が、どんな操作をしたのか」を確認できます。さらに、アカウントの使い回しを防ぎ、セキュリティリスクを大幅に減らせることも大きなメリットです。
Microsoft Entraユーザーは、「Microsoft Entra管理センター」と「Microsoft 365管理センター」のどちらからでも作成できます。それぞれの管理ツールには特徴がありますが、今回はMicrosoft Entra管理センターを使った具体的な手順を紹介します。「Microsoft 365」とMicrosoft Entra IDは連動しているので、どちらで作成しても同じものが表示されます。
●1人のユーザーを作成する方法
Microsoft Entra管理センターの左メニューにある[ユーザー]→[すべてのユーザー]をクリックして、[+新しいユーザー]→[新しいユーザーの作成]の順にクリックします。
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