Google、「Chrome 31」のβ版公開:APIに新機能追加
米Googleは「Chrome 31」のβ版を公開した。Android向けWebアプリケーションとのシームレスな連携、Web決済の円滑化、デスクトップ版Chromeのネイティブコードの移植性強化などが主な強化点である。
米Googleは2013年10月3日、Webブラウザ「Chrome 31」のβ版を公開した。Android向けWebアプリケーションとのシームレスな連携、Web決済の円滑化、デスクトップ版Chromeのネイティブコードの移植性強化などが主な強化点である。
Android版のChrome 31はアプリケーションショートカット機能が加わり、ユーザーがAndroidのホーム画面にWebサイトのショートカットを作成できるようになった。「<meta name=”mobile-web-app-capable” content=”yes”>」のメタタグを追加したサイトはフルスクリーンモードで開かれ、タブやボタン、メニューなどが表示されなくなる。
一方、ブラウザのオートコンプリート機能にアクセスしてユーザーがオンラインフォームを入力しやすくするための「requestAutocomplete()」は、AndroidとWindows版のChromeおよびChrome OSで利用できる。
まずはWeb決済に対応し、requestAutocomplete()を使ったサイトでブラウザに保存された決済情報を利用したり、ブラウザが提供するインターフェイスを使って情報を入力したりすることが可能になる。Mac版は今後対応予定。
デスクトップ版のChromeでは、パワーアップしたプロセッサやブラウザの性能をさらに活用できるよう、「Portable Native Client(PNaCl)を提供。C/C++コードをコンパイルして、デスクトップ版の全ChromeとChrome OSで実行できる単一の実行可能モジュールを作成できるようにした。PNaClはWebの移植性とネイティブコードの処理性能を組み合わせるものだとGoogleは説明している。
新しいChrome Apps APIには、Chrome Appで処理するURLを指定できる「URLハンドラ」や、ユーザーが許可したフォルダへアクセスできる「ディレクトリアクセス」などの新機能が加わった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 自分のペースで受講可能:視覚障害者にも利用しやすいサイト構築、Googleが無料講座開講
米Googleは、視覚障害者にも利用しやすいWebサイトの構築を支援する無料のオンライン講座を開講する。 - Windowsネットワーク管理者のためのAndroid活用入門:第5回 なくしたAndroidスマホのデータをリモートから消去する
漏らしてはならない重要な情報がどんどん詰め込まれるAndroid端末。もし紛失したら一大事! 無償ツールでリモートからデータを消去して情報漏えいを阻止しよう。 - マルチ・デバイス時代のGmail活用術:第1回 モバイル全盛時代のメール環境にGmailが適しているワケ
スマートフォンやタブレット、そしてPCという「マルチ・デバイス」を利用していると、メール環境が複雑化して使い勝手が悪くなったり管理の手間も増えがちだ。そこでGmailを活用してメール環境をシンプル化する方法を解説していく。