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複数のデータセンターにまたがる一元管理を目指すジュニパーSDNをまたぐ「ブリッジ」を提供

ジュニパーネットワークスは2013年10月30日、次世代データセンター向け製品群「MetFabric」を発表した。スイッチやSDN機能を拡張したルータに加え、SDNソフトウェア「Contrail」、仮想化ソフトウェアと連携して管理機能を提供する「Junos Space Network Director」といった製品群から構成されている。

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 ジュニパーネットワークスは2013年10月30日、次世代データセンター向け製品群「MetFabric」を発表した。「(リソースが)物理か仮想か、あるいはそのデータセンターの場所がどこかに左右されることなく、単一のビューを提供する」(ジュニパーネットワークス 代表取締役社長のジェフリー・ブラウン氏)という。

 MetaFabricは、「MXシリーズ」ルータや、同時に発表された10ギガビットイーサネット(GbE)/40GbE対応スイッチ「QFX5100」といったネットワーク機器に加え、2013年10月に提供を開始したSoftware Defined Network(SDN)ソフトウェア「Contrail」、仮想化ソフトウェアと連携して管理機能を提供する「Junos Space Network Director」といった製品群から構成されている。Contrailは今回の発表に合わせ、VMware ESXiに対応した。

 QFX5100は、10GbE/40GbE対応のトップオブラック(ToR)スイッチ新製品だ。従来の製品に比べ、レイヤ2のパフォーマンスは2倍、ルーティング性能は8倍に向上しているという。同社が展開している「QFabric」やバーチャルシャシーに対応しており、将来的なネットワーク拡張が容易なこと、「トポロジー非依存型インサービス・ソフトウェア・アップグレード」(TISSU)機能を備えており、ヒットレスな運用が可能なことから、ネットワークのダウンタイムを最小限に抑えることが特徴という。

 MXシリーズは、いわゆるルータとしての役割に加え、「SDNゲートウェイ」として複数のデータセンターやSDNを相互接続する役割を担う。SDN向け拡張として、ユニバーサルSDNゲートウェイ(USG)を実装し、VXLANやBGP over GREといったトンネリング技術により、さまざまなクラウド同士の「ブリッジ」として動作する。合わせて、複数のデータセンターをシームレスに接続するため「Ethernet VPN」もサポートした。

 Network Directorは、CloudStack、OpenStack、VMware vSphereといった複数のクラウドオーケストレーションソフトウェアとAPIを介して連携し、1つの画面上で管理を行えるようにする。

 ブラウン氏は、「現在のデータセンターは、複数の異なる場所に分散し、物理的なネットワークエレメントと仮想的なものが散在しており、複雑化している」と指摘。MetaFabricは、一連のソフトウェアを通じて、複数のデータセンターを単一のデータセンターとして可視化し、コントロールできるようにすることで、その複雑さを解消するものだとした。

 なおジュニパーは、Contrailによって、一元管理可能なダイナミックなネットワーク、すなわちSDN上に、さまざまなネットワーク機能を仮想化して提供するNetwork Functions Virtualization(NFV)を実現していく青写真を描いている。これは業界全体が目指す方向でもあるが、同社は、この実現において、OpenFlowだけでなくBGPなどのレイヤ3ルーティングプロトコルに対応し、相互接続制を備えていることが特徴だ述べた。また同時に、x86ベースのコモディティハードウェアとNFVとで実現されるレイヤ4〜7の多様な機能を支えるためにも、レイヤ1〜3にはいっそう高いパフォーマンスと拡張性、信頼性が求められるとし、その部分への投資を継続する方針も示している。

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