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「PyPy 2.2」公開、インクリメンタルガーベジコレクタを導入NumPyは分離

Python処理系「PyPy 2.2」がリリースされた。主な新機能として、インクリメンタルガーベジコレクタが導入されている。その他、バグの修正や処理性能改善が施された。

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 Python 2.7.3と互換性のあるPython処理系「PyPy 2.2」がリリースされた。主な新機能として、Raspberry Pi Foundationのスポンサーによりインクリメンタルガーベジコレクタが導入されている。その他、バグの修正や処理性能改善が施された。

 PyPyはTracing JITコンパイラを統合して高速化を図った互換性の高いPython実行環境で、CPython 2.7の代替として利用できる。

 PyPy 2.2では、不要になったメモリ領域を自動的に解放するガーベジコレクタが「インクリメンタル」となった。これまでのガーベジコレクタでは、メモリを大量消費するプログラムがあるとそのメモリ領域を解放するときにプログラムが動作を停止するように見えることがあったが、数ステップに分けてメモリを解放するようにしたことで、動作の停止はほぼ避けられるようになったとしている。

 また、ホットコード用のJITカウンタがリセットされない問題を修正し、カウンタの数字がときどき減るようにした。

 Pythonで科学計算を行うための拡張モジュールNumPyは分離され、PyPyに含まれるのはコアモジュールのみとなった。NumPyは個別にインストールする必要がある。

 PyPy 2.2はLinux(32/64ビット)、Mac OS X(64ビット)、Windows(32ビット)、ARM v6/v7に対応する。一方、64ビット版のWindows対応は行き詰まっているといい、ボランティアを募っている。

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