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SQLでストリーム分析ができる「Norikra v1.0.0」公開

SQLクエリでストリームデータ分析系の操作ができるNorikraを、LINEに勤務する田籠氏がOSSで公開。「ユーザーフレンドリーなストリーム処理を理解している初のソフトウェア」だという。

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 SQLでスキーマレスなストリーム処理ができるオープンソースのサーバーソフトウェア「Norikra」が2014年5月20日、「バージョン1.0.0」としてリリースされた。作者の田籠聡氏がブログで発表した。併せて新しいロゴも公開している。

 NorikraはLINEに勤務するプログラマーの田籠氏が開発したソフトウェアで、ライセンスはGPLv2を利用している。スキーマレスなイベントストリーム(「target」と呼ばれる)を特徴としており、データのインプット/アウトプットはJSONオブジェクトとして扱える。

 NorikraはEsperというストリームデータ用ライブラリをベースに、より使いやすい実装を目指して開発されている。

 例えば、ストリームデータ処理では、Esper EPLを触る必要がないよう、SQLを拡張し、window specifier(対象範囲指定)を扱えるようにしている。JOIN処理やサブクエリもSQLで受け付ける。

 ブログでは「ユーザーフレンドリーなストリーム処理を理解している初のソフトウェア」と紹介しており、わずか3分でサーバーに導入できるとしている。

 「1.0.0」ではcurlだけで操作できるようHTTP JSON APIが加わった他、分析系クエリを書きたい人のためにGroup-by with RollupやGrouping sets、cubeなども追加され、WebUIに機能が加わるなど多数の修正が盛り込まれたという。これによって使い勝手が大幅に向上したと説明している。

 また、これまではJavaでコードを記述する必要があったが、1.0.0からはRuby(JRuby)のみでUDFを記述できるようになった。

 田籠氏らは既にNorikraをサービスの本番環境に導入しているといい、他にも各種の導入事例が紹介されている。1.0.0のリリースを機に、Norikraの基本から機能セットや利用ケースなどを紹介する「Norikra meetup」の開催も計画しているという。

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