Database as a Serviceを――オラクル「Enterprise Manager 12c Release 4」リリース:予測的なデータベース診断機能なども搭載
米オラクルは2014年6月3日、高度なスタック管理、セキュアなデータベース管理、エンタープライズサービスガバナンスなどを盛り込んだ「Oracle Enterprise Manager 12c Release 4」を発表した。
米オラクルは2014年6月3日、「Oracle Enterprise Manager 12c Release 4」を発表し、即日提供を開始した。「Database as a Service」「Middleware as a Service」としての機能を強化し、エンタープライズ規模のプライベートクラウド導入を支援する。
Oracle Enterprise Manager 12c Release 4ではAPI対応のサービスカタログを利用して、プライベートクラウドにデータベースやミドルウェア、インフラサービスを導入できる。新機能として高度なスタック管理、セキュアなデータベース管理、エンタープライズサービスガバナンスなどを盛り込んだ。
データベース管理では、予測的なデータベース診断やトレンド分析が可能なパフォーマンスウェアハウスの新機能が搭載され、問題が発生する前に特定する一助とした。また、センシティブなデータを体系的に発見・保護するエンタープライズデータガバナンス機能や、Oracle Database 12cの導入加速を図るアップグレードの段階的なオーケストレーション機能などが加わっている。
ミドルウェア管理では「Oracle Fusion Middleware 12c」の管理機能が強化され、「Java VM Diagnostics as a Service」やSOAの自動プロビジョニングといった新機能が追加された。
管理機能の「Oracle Enterprise Manager」では複雑なアクセスコントロールが必要な組織のニーズに応えてきめ細かいセキュリティ設定が可能になった他、セキュリティを一元管理できるコンソールを提供している。ネットワーク監視プロトコルのSNMP v3にも対応した。「スマートモニタリング」には自動管理機能が加わり、IT監視の負担を軽減しながらのパフォーマンス発揮を支援する。
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