レッドハット、「CloudForms」のベース技術をOSS化
レッドハットが自社展開するCloudFormsのベース技術をOSS化。ベーステクノロジをコミュニティに開放して、開発を促進、ユーザー層を拡大しつつ、CloudForms独自の機能開発に注力する。
米レッドハットは2014年6月19日、クラウド管理プラットフォーム「ManageIQ」のオープンソースプロジェクトサイトを開設し、ソースコードレポジトリと初のビルドを開発コミュニティ向けに公開した。
同社は2012年12月にManageIQを買収し、現在はオープンハイブリッドクラウド管理製品「CloudForms」の基盤として使用している(関連記事)。ManageIQをオープンソースプロジェクトとして公開することで、OpenStackやオープンハイブリッドクラウド管理におけるイノベーションの促進を目指すとしている。
ManageIQはハイブリッドクラウド環境におけるガバナンス管理や自動化の機能を搭載し、OpenStackなどのクラウド構築基盤をベースとした開発・テスト用のクラウド環境を構築できる。
ハイブリッドクラウド環境でのワークロード運用の選択肢も増やし、OpenStack標準クラウド環境の他、AWS環境、KVMやMicrosoft Hyper-V、VMwareの各仮想化技術に対応する。
オープンソースプロジェクトでは、オープンハイブリッドクラウド管理のための機能強化を図っていく見通し。
レッドハットのプレスリリースにコメントを寄せたIDCのジョンストン・ターナー氏は、「OpenStackベースのクラウドを計画する組織が増える中、OpenStack API上に構築できるオープンソースクラウド管理ソリューションへの関心は高まっている」と指摘し、ManageIQのソースコード公開を評価した。
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