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IBM、初の最高アクセシビリティ責任者を任命多様性を吸収し、支援する技術

米IBMが、最高アクセシビリティ責任者を任命。モバイルデバイス向けアプリケーションを中心に、個々人の特性に沿ってアクセシビリティを高めるための取り組みを推進するという。

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 米IBMは2014年7月22日、同社初の最高アクセシビリティ責任者(Chief Accessibility Officer:CAO)にフランシス・ウェスト氏を任命したと発表した。IBM社内でアクセシビリティに関するポリシーやプロジェクトを率いる他、企業や政府、学術機関と連携してアクセシビリティに関する基準やポリシー策定・推進を目指す。

 具体的には、例えば「Interactive Experience」プロジェクトではテキストを音声に変換、音声認識、リアルタイム変換、または位置ベースのプリファレンスなどの技術を埋め込んだクライアントによって、よりパーソナライズされたユーザー体験を提供し、顧客との障壁を取り除く取り組みを行っている。

 また、クラウドプラットフォームの「Bluemix」では開発ツールからテストツール、全社的なコンプライアンスサービスに至るまで、アクセシビリティサービスのエコシステムを提供。アプリやソリューションでもアクセシビリティのための設計を行い、人工知能「Watson」プロジェクトでは、大量のデータや幅広い分野の自然言語を利用して個人の能力拡大を図る。

 ウェスト氏は米障害者団体や支援技術業界団体などの理事を歴任し、IBM研究部門のヒューマンアビリティ&アクセシビリティセンター長に就任。現在は世界障害研究所(WID)理事などを兼任している。CAO就任に当たり、「テクノロジーは個々の違いを橋渡しすることができ、職場で多様な才能を発揮させ、生活を向上させることができると確信している」とのコメントを発表した。

 世界で障害を持つ人が10億人を超え、人口の高齢化も進む中で、モバイル端末はアクセシビリティを拡大するための変革的なプラットフォームになり得るとIBMは解説する。

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