Unityで3Dアニメーションを作成・再生するための基本、タイムラインの使い方:ゲーム開発初心者のためのUnity入門(4)(3/4 ページ)
Unityで3Dゲームを作るまでのいろいろな処理を解説する連載。今回は、3Dアニメーションの基本的な作り方や、実践例として地球の周りを月が回るアニメーションの作り方、Effectsの掛け方などをサンプル動画を交えて紹介する【Windows 10、Unity 5.4に対応】。
実践例:地球の周りを月が回るアニメーション
地球と月のアセットをAsset Storeから「Import File」→「New Scene」と選択して新しいSceneを表示する。
地球のアセットをUnity Asset Storeで探す
Unityメニューの「Window」→「Asset Store」からAsset Storeに入る。今回は、地球と月の無料アセットを探す。
Asset Storeの検索欄に「Earth Free」と入力して虫眼鏡ボタンをクリックする。地球アセットの一覧が表示されるので、その中から、「Earth Planets Free」を選択する(図10)。
連載第3回で説明したように、これをするとインポートすると、Project内にファイルが取り込まれる(図11)。
地球オブジェクトを配置
まずScene画面上にProject内の「Assets」→「Planet Earth Free」→「Prefabs」の中から「EarthHigh.prefab」をScene画面にドラッグ&ドロップする。
コラム ゲーム作成を効率化できる「Prefabs」(プレハブ)とは
「Prefabs」(プレハブ)とは、簡単に言うと「使い回せるオブジェクト」だ。プレハブを自作することで、自分で使ったり、人に使ってもらったりすることができる。「EarthHigh.prefab」は「Planet Earth Free」の作者が作成して、Asset Storeにアップロードしたということだ。自作の仕方は、後の連載で解説する。
最初に、ドラッグ&ドロップした際には何も表示されないので、Hierarchy内の「EarthHigh」を展開して、「EarthGlow」を選択する。Inspectorから一番下の「PlanetGlowMaterial」の左隅下の「▼」をクリックする。表示される「Particle Texture」の横にある「Select」を選択して、「Select Texture」から「Earth1kTexture」を選択する(図12)。
すると、Scene画面内いっぱいに地球が表示されるので、マウスホイールで縮小する。表示されている3本の矢印(トランスフォームツールの移動矢印)を使って、Game画面を見ながら、図13のように配置する。
月のアセットをAdobe Stockから探す
次に、Asset Storeから月のアセットを探す。検索欄に「Moon Free」と入力して虫眼鏡ボタンをクリックする。残念ながら、無料の月アセットは見つからなかった。
そこで今回は、「Adobe Stock」から、無償体験版で月の画像をダウンロードして、Sphereオブジェクトに貼り付けて使うことにした。
月オブジェクトを作成する
Projectの「Create」→「Material」と選択して「moon」というマテリアルを作成する。連載第2回の「テクスチャの適用」で説明したように、図14のような「moon」マテリアルにしてほしい。
次に、このMaterialを適用するSphereオブジェクトを配置する。Hierarchyで「Create」→「3D Object」→「Sphere」と選択する。Inspectorからオブジェクトの名前を「moon」にしておく。
Scene画面でオブジェクトが見えないときの調整の仕方
「EarthHigh」オブジェクトに対して「moon」オブジェクトが大変に小さいので、Scene画面では「moon」オブジェクトの位置は確認しにくい。Scene画面では矢印が表示されているので、Game画面を見ながら位置を調整してほしい。
「moon」オブジェクトに「moon」マテリアルをドラッグ&ドロップする際は、Hierarchy内の「moon」をダブルクリックすると「moon」オブジェクトが大きく表示される。その状態で「moon」マテリアルをドラッグ&ドロップするといい。この時Scene画面では「EarthHigh」オブジェクトは見えなくなっているので、マウスホイールで縮小していくと、「moon」オブジェクトが見えなくなって、「EarthHigh」が見えてくる。Scene画面では見えていなくても、Game画面ではちゃんと「moon」オブジェクトと地球オブジェクトは見えている。
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