UnityアプリをWebGL、UWP、Android、iOS用としてビルドしてみた:ゲーム開発初心者のためのUnity入門(終)(4/5 ページ)
Unityで3Dゲームを作るまでのいろいろな処理を解説する連載。最終回はアプリをWebで実行できるように書き出す方法やWindows上でUWP、Android、iOS用などにビルドする方法について解説する【Windows 10、Unity 5.6に対応】。
UWPアプリとして書き出す
次に、UWP(Universal Windows Platform)アプリとして書き出してみよう。
UWP用に書き出す方法
図12の画面から、「Windows Store」を選択し、右に表示される「SDK」には「Universal 10」を選択し、他はデフォルトのままで「Unity C# Projects」にチェックを入れる(図17)。
図17の画面から「Build」をクリックする。「フォルダ」の画面が表示されるので、「Windows Store」という新しいフォルダを作成する。「フォルダの選択」をクリックすると、「Building Player」が開始される。「Build」が終わったら、Unityを終了する。
作成されたアプリをVisual Studioで開く
今回使用するVisual StudioはVisual Studio Community 2017(以下VS2017)だ。
新しく作った「Windows Store」フォルダ内を見ると、図18のようにソリューションファイルもちゃんと作成されている。
図18の「New Unity Project 10.sln」ファイルをダブルクリックすると、VS2017が起動する。ソリューションエクスプローラーから「MainPage.xaml」を開くと、図19のように表示される。
図20のように設定する。「Debug」の箇所を「Release」にし、「ARM」の箇所を「x86」とし、「Device」の箇所を「ローカルコンピュータ」とする。左隅上の「スケール」には「23”Desktop(1920×1080)100%スケール」を選択する。
最後に、ソリューションエクスプローラー内のPackage.appxmanifestファイルをダブルクリックし、表示される画面のCapabilitiesタブから、「Capabilities:」内の「Internet(Client)」にチェックを付ける(図21)。この設定を行っていなくても、アプリは正常に動作はするが、画面内に警告が表示されるのでチェックを入れておいた方がいいだろう。
UWPアプリとして実行
これで、VS2017メニューから「デバッグ」→「デバッグ開始」と実行する。
図22、動画4のように無事表示された。
UWPアプリとして実際に動かしたのが、動画4だ。
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