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Windows 10へ無料アップグレード? だが断る山市良のうぃんどうず日記(53)(2/3 ページ)

Windows 10ではなく、Windows 7やWindows 8.1を使い続けると決めた人もいるでしょう。そこで、現時点で分かっている方法で、可能な限り、Windows 10への無償アップグレードのお誘いをお断りする方法をまとめてみました。

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アップグレードを予約済みの人は、まず予約を取り消しましょう

 現在、Windows 7 SP1またはWindows 8.1を実行中のコンピューターを使用していて、「Windows 10を入手する」アプリでWindows 10への無料アップグレードを予約済みという人は、何よりもまず、予約を取り消しましょう。予約を取り消しておかないと、毎月のWindows Updateの際に、Windows 10へのアップグレードが開始されないように慎重に操作する必要があります。

 Windows 10へのアップグレードの予約を取り消すには、タスクバーから「Windows 10を入手する」アプリを開いて、左上の「三」(ハンバーガー)アイコンをクリックし、「確認の表示」を開きます。ここで「予約の取り消し」をクリックして、予約を取り消します(画面1)。

画面1
画面1 「Windows 10を入手する(Get Windows 10)」アプリの「確認の表示」を開いて、予約を取り消す

ダウンロード済みのインストールソースをクリーンアップしましょう

 Windows 10へのアップグレードを予約している場合は、Cドライブの隠しフォルダー(「$Windows.~BT」および「$Windows.~WS」フォルダー)にはアップグレード用の数GBのインストールソースがダウンロードされているはずです。予約していない人でも、すぐにアップグレードを開始できるように、あらかじめダウンロードされている場合があるようです。

 ダウンロード済みのインストールソースを削除するには、「アクセサリ」→「システムツール」にある「ディスククリーンアップ(Cleanmgr.exe)」ツールを実行して「システムファイルのクリーンアップ」をクリックし、「一時Windowsインストールファイル」をチェックしてクリーンアップを実行します(画面2)。これで数GBのディスク領域を回収できます。

画面2
画面2 「ディスククリーンアップ(Cleanmgr.exe)」ツールを実行して「一時Windowsインストールファイル」を削除する

Windows Updateによるアップグレードを「無効」にしましょう

 前述のように、Windows 10へのアップグレードに必要なインストールソースは、Windows Updateを通じて配布されます。現在はどうなっているのか分かりませんが、以前はアップグレードに素早く進めるようにと、予約状況に関係なく配布された時期もあるようです。

 今後も数GBのファイルが配布されることを防止するために、Windows 7 Professional、Windows 7 Ultimate、Windows 8.1 Proを実行している場合は、念のため「ローカルグループポリシーエディター」(Gpedit.msc)を使用して、以下のポリシーを「有効」にしておきましょう(画面3)。

  • コンピューターの構成\管理用テンプレート\Windowsコンポーネント\Turn off the upgrade to the latest version Windows through Windows Update

画面3
画面3 「Turn off the upgrade to the latest version Windows through Windows Update」を有効にして、Windows Update経由でのWindows 10へのアップグレードをブロックする

 Windows 8.1やWindows 7 SP1のHomeエディションではポリシーを設定できないので、「コマンドプロンプト」を管理者として開き、次のコマンドラインを実行します。

REG ADD HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate /v "DisableOSUpgrade" /t REG_DWORD /d 00000001 /f


 なお、このポリシーは、2015年7月に配布された更新プログラム「KB3065987」(Windows 7 SP1の場合)、または「KB3065988」(Windows 8.1の場合)がインストールされたコンピューターでサポートされます。Windows Updateを適切に実行していれば、自動的にインストールされているはずです。

 今後もこのポリシーが有効に機能するのかどうか分かりませんが、念のためです。

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