Oracle Databaseを熟知したIT企業が認めるM7プロセッサ。何がスゴいの?:「クラウドデイズ」だけれど、やっぱりハードも大切だった(1/2 ページ)
これからの「クラウド」に重要なのは、やっぱり「ハードウェア」。オラクルが伝えているこのメッセージを紹介するイベントを、突撃レポートします!
世の中のIaaS、PaaS、SaaSと、オラクルの「クラウド」。違いは何でしょう?
「クラウド」って「ソフトウェアなのか」って言われると、そうじゃない気もするし、もちろんハードウェアでもないし。何だか不思議な存在ですよね。IaaS、PaaS、SaaSなんていう定義も難しい……。
このように、まだまだ勉強中の私ですが、「Oracle Cloud Days Tokyo」の二日目の基調講演を聴いたことで、「オラクルのクラウド」がはっきり見えてきました。
パブリッククラウドもオンプレミスも、同じインフラだからシームレスに
基調講演では、米国本社エグゼクティブバイスプレジデントのDavid Donatelli(デイビッド・ドナテリ)が、オラクルのConverged Infrastructure(コンバージド・インフラストラクチャ)戦略を説明しました。
オラクルは、テープ装置(ドライブから開発しているのは、いまやIBMとオラクルだけなのだとか)からストレージ、サーバ、OSに至るまで、縦横に幅の広いラインアップを持ち、それをオンプレミスで提供するだけでなく、まったく同じハードとソフトを自社のクラウドサービスでも利用しています。それによって、オンプレミスとクラウドを、シンプルに、柔軟に、そしてシームレスにつなげ、環境変化に適応していくことができるのですね。
ブラックボックスがないパブリッククラウドサービスなら、自由度が高まる
一方で、オラクル以外の会社が手掛けるパブリッククラウドサービスというと、「どんなハードウェアで、どんなソフトウェアを使っているのか」は私たちユーザーに明らかにされないのが当たり前になっているようです。どんな環境でシステムが動いているのかが分からなければ、「ハイブリッドクラウド」を実践したくても、同じ構成、同じソフトウェアを、自社のデータセンターで動かすなんて、不可能ですよね。
それがオラクルの場合、Exadataに代表されるオラクル製のハードウェアやソフトウェアで稼働しているから、同じものをオンプレミスにも展開可能なのです。
だからこそ、「真のハイブリッドクラウド」と名乗ることができるのですね。
「すごいなぁ」と思ったのは、実際にオンプレミスとクラウド間でデータベースを持って行ったり、戻したりするデモです。他のクラウドベンダー製品を使っている場合は、こんなに簡単には、オンプレミスとの間でデータベースを行ったり来たりできないのはもちろん、アプリケーションを移行するのも簡単ではないそうです。デモでは、簡単にオンプレミスとクラウドを 移動して、しかも何事もなく稼働し続けていたのです。
サンフランシスコで開催された「Oracle OpenWorld 2015」でも、同じようなデモが行われていましたが、目の前で見ると、やはり納得感が違いますね。こんなことができるのも、クラウドで動いている環境そのものを、オンプレミスにも展開できるオラクルならではなんですね。
- 米国のレポートはこちら:「オラクルが表明した「クラウド」のデザインゴールとハードウェアの関係」
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