Oracle Databaseを熟知したIT企業が認めるM7プロセッサ。何がスゴいの?:「クラウドデイズ」だけれど、やっぱりハードも大切だった(2/2 ページ)
これからの「クラウド」に重要なのは、やっぱり「ハードウェア」。オラクルが伝えているこのメッセージを紹介するイベントを、突撃レポートします!
ついに、話題のM7プロセッサが日本でもお目見え
基調講演は、ドナテリのクラウドに関する話題に続いて、いよいよSPARCの話へ突入。私も担当営業として、日本での販売戦略をしっかり理解しておかなければならず、肩に力が入ります。
最初に、今回のSPARC M7の販売開始発表に賛同の意思を表明してくださった、27社のパートナーの皆さまを紹介していました。このパートナー様の多くはオラクルのデータベースを販売するパートナーさまでもあり、Oracle Databaseのプラットフォームに最適化された技術が盛り込まれているM7プロセッサについても、既にご評価いただいていて、お客さまにご提案できる状態にあるんですね!
M7プロセッサはここがスゴかった!
実は、私がお客さまに製品を紹介するたびに苦労しているのが、どう分かりやすく製品の特徴をお伝えするかということ。M7の発表で、どうしようと思っていた私にヒントを授けてくれたのが、ブレークアウトセションです。
ブレークアウトセッションでは、次のような内容を学ぶことができました。
- M7プロセッサはオラクルがサン・マイクロシステムズを買収後、オラクルのソフトウェア技術者も参加して設計した初めてのプロセッサ(だからオラクルのミドルウェアとの親和性が高い)
- 性能に影響しないようにハードウェアを使った超高速の暗号化、業界唯一のアプリケーションメモリ保護を実装。万一ソフトウェアに脆弱(ぜいじゃく)性があっても、高度なセキュリティ機能が働く
- イン・メモリ・データベースの速度を飛躍的に高速化する部分は、これでもまだ第一歩を踏み出したところで、これからもさらなる技術開発が進む
- M7プロセッサは単純に各コアのパフォーマンスで比較しても速い
- UNIXマシンは高価であると思われがちですが、M7を搭載したサーバを初めとしたSPARC/Solarisのサーバは実運用コストで比較した場合は安くなる
- マルウェアに感染する危険性を排除でき、優れた仮想化機能を提供できるのはSolarisのおかげ
最後に「M7のスゴいところ」を1枚のスライドにまとめたものを紹介しておきましょう。さまざまな利点があるM7ですが、スゴさを理解するためのカギはこのスライドにあるような独自の技術にあるのだそうです。
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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2016年3月21日