GitHub、「GitHub Enterprise 2.5」を公開:クラスタリングで大規模開発に対応
米GitHubが「GitHub Enterprise 2.5」を公開。より大規模な開発に対応する機能を追加し、セキュリティや管理機能も強化された。
ソフトウェア開発プロジェクト共有サービスのGitHubは2016年2月9日、企業向けライセンスモデルの最新版となる「GitHub Enterprise 2.5」を公開した。
GitHub Enterprise 2.5では、より大規模な開発への対応とともに、セキュリティや管理機能が強化された。新たにクラスタリングに対応し、複数のノードにわたるスケールアウト構成を可能とした。開発メンバーが数万人規模に渡る大規模開発にも対応できるようになったという。
この他に、集中的オペレーションのキャッシュ機能を備えた。大規模開発の現場で大勢が同じタイミングでフェッチ(git fetch)を実行すると、ファイルサーバに負荷が掛かり、レスポンスの低下を招く恐れがあった。GitHub Enterprise 2.5では、集中的オペレーションをキャッシュする方法を取り入れ、極度のリクエスト集中で発生するパフォーマンス低下への耐久性を改善したという。
ブランチの保護機能も強化した。ブランチ保護機能は、対象とするブランチを他の開発者が削除/上書きできないよう保護するもので、前バージョンのGitHub Enterprise 2.4でも備わっていた。GitHub Enterprise 2.5では、こうした体制をより確実にする専用API「プロテクト・ブランチAPI」が導入された。
管理画面やユーザーインタフェースも一新した。リポジトリのページレイアウトをシンプルにし、内部のコードパフォーマンスを改善。リポジトリのやりとりにSVNコマンドを使うユーザーに向けて「Subversion 1.8/1.9」もサポートされる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- GitHub(ギットハブ)の使い方:登録編
海外Webサービスの使い方を「日本語で」分かりやすく説明するシリーズ、今月は「GitHub(ギットハブ)」を4回にわたって解説します。 - 絵文字だって使えちゃう〜GitHub(ギットハブ)の使い方:issueの裏ワザ編
海外Webサービスの使い方を「日本語で」分かりやすく説明するシリーズ、今月は「GitHub(ギットハブ)」でissueの投稿に使える裏ワザを紹介します。 - GitHubがダウン、「ぜんぶ○○のせいだ」のような惨状 今後の課題も
「GitHubが落ちている」──2016年1月28日、GitHubでプロジェクト管理を行う多くの開発者が「うぉぉ、これはヤバイ」と焦る事態が発生しました。現在は復旧しています。 - 3次元データの共同開発もGitHub上で。 GitHub Enterprise版もリリース
GitHub上で3次元データのSTLファイルの共有・共同編集できるように。Enterprise版のリリースやWindows版クライアントのEnterprise版対応も。