デル、LyncやSkypeにも対応するVDI構築ソリューションを提供開始:暗号化方式も強化
デルはXenDesktop向けに2種類のソリューションを提供する。通信暗号化方式を強化した他、LyncやSkype、他社製ビデオ会議システムにも参加できるという。
デルは2016年3月14日、仮想デスクトップインフラストラクチャ(VDI)向けにシンクライアントソフトウェアの最新版「Wyse ThinOS 8.2」と、VDIアプライアンス「Dell Appliance for Wyse − Citrix」の最新版の2つのソリューションの提供を開始した。
Wyse ThinOSは、仮想デスクトップソリューションに最適化されたシンクライアントソフトウェア。最新版では「Microsoft Skype for Business」や「Lync 2010/2013」に対応する「Citrix HDX RealTime Optimization Pack 1.8」が利用できる。Skype for BusinessやLyncのユーザーだけでなく、規格が異なるビデオ会議システムや電話会議にも参加できるという。また、暗号化方式をAES採用のTLS(Transport Layer Security) 1.2対応にアップデートし、セキュリティを高めている。
一方のDell Appliance for Wyse − Citrixは、2Uサイズのモジュールにシトリックス製VDI環境の構築に必要なサーバやストレージ装置、ネットワーク機器を統合したアプライアンス製品。Citrix XenDesktopを使用することで、最大5000ユーザーまで拡張可能。それ以上のユーザー数を抱える大企業でもVDI環境の実証用途や、大規模導入に先駆けたパイロット環境の構築などで利用できる。1ユーザー当たりのコストは、XenDesktop共有セッションで5〜6万円、従来型の仮想デスクトップで6〜7万円程度だとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 5分で絶対に分かるデスクトップ仮想化/VDI入門
デスクトップ仮想化の概要と、デスクトップ仮想化が登場する以前のシンクライアントとの違い、構成要素、3つの特徴、ユーザー/システム管理者/経営者の視点で見るメリット/デメリット、今後について解説する。 - 日産自動車が「次世代設計基盤」でXenDesktopを採用
日産自動車がVDIによる次世代設計基盤を構築。VDIにはシトリックスのXenDesktopを採用した。既に欧米では利用を開始している。 - ヴイエムウェア、クライアント関連製品群を一挙に発表、モバイル対応を進化
ヴイエムウェアは2016年2月10日、デスクトップ仮想化の「VMware Horizon」や、これをモバイルデバイス管理製品「VMware AirWatch」などと統合したスイート製品で、新製品を一挙に発表した。総じて、モバイル端末への対応強化がポイントとなっている。