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Office 365 ProPlusの最初の分かれ道。どの道に進む、それとも戻る?その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説(55)(2/2 ページ)

2016年2月に「Deferred Channel」(旧称、Current Branch for Business)向けに、Office 2016バージョンのOffice 365 ProPlusの提供が開始されました。次の機能アップデートに備えて、次の先行リリースの評価を行うにはどうすればよいのかを解説します。

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次のFirst Release for Deferred Channelは既にスタート

 既に触れましたが、2016年6月もしくは7月にDeferred Channel向けに提供予定の次のリリースを先行評価できるFirst Release for Deferred Channelが、2016年3月のバージョン「16.0.6741.2014」からスタートしています。

 Deferred Channel向けの次のリリースで追加される予定の新機能については、以下のWebサイトの「First Release for Deferred Channel March 8, 2016 Version 16.0.6741.2014」で確認できます。例えば、Officeアプリで「Officeテーマ:黒」が新たに利用可能になります(画面1)。

画面1
画面1 次のDeferred Channel向けのリリースのFirst Release for Deferred Channelであるバージョン「16.0.6741.2014」からは、「Officeテーマ:黒」などの新機能が追加されている

 前述したように、2015年9月から始まったFirst Release for Deferred Channelは、そのまま2016年2月にDeferred Channelに移行しました。新しいFirst Release for Deferred Channelのリリースを評価するには、次のいずれかの方法であらためてFirst Release for Deferred Channelを選択する必要があります。

方法その1

 組織全体または特定のユーザーに先行リリースへのアクセスを許可し、Office 365ポータルからOffice 365 ProPlusの最新バージョンをインストールする(画面2画面3)。

画面2
画面2 Office 365ポータルからのOffice 365 ProPlusのインストールでFirst Release for Deferred Channelを利用可能にするには、Office 365管理センターの「サービス設定\更新」ページで「先行リリース」を組織全体または特定のユーザーに許可する
画面3
画面3 First Release for Deferred Channelである先行リリースのソフトウェアが許可されているユーザーは、First Release for Deferred Channelリリースのバージョンを新規インストールまたはアップグレードで導入できる

方法その2

 「Office 2016の管理テンプレート」を使用して以下のポリシーを有効化し、分岐識別子として「Validate」を指定して適用した後、Officeアプリを手動で更新する(画面4)。「Validate」の変わりに「Current」を指定すれば、Current Channelに変更することも可能。

  • コンピューターの構成¥管理用テンプレート¥Microsoft Office 2016(マシン)¥更新\分岐の更新

画面4
画面4 Office 2016の管理用テンプレートの「分岐の更新」ポリシーを使用すると、Office 365 ProPlusの更新チャネルを明示的に指定(変更)できる。First Release for Deferred Channelを示す分岐識別子は「Validation」

方法その3

 「Office 2016 Deployment Tool」で、「Configuration.xml」に「Branch="Validate"」を指定してインストールする。「Validate」の代わりに「Current」を指定すれば、Current Channelに変更することも可能。

 なお、Office 2016の管理用テンプレート、Office 2016 Deployment Toolは、それぞれ以下のWebサイトからダウンロードできます。

筆者紹介

山市 良(やまいち りょう)

岩手県花巻市在住。Microsoft MVP:Cloud and Datacenter Management(Oct 2008 - Sep 2016)。SIer、IT出版社、中堅企業のシステム管理者を経て、フリーのテクニカルライターに。マイクロソフト製品、テクノロジーを中心に、IT雑誌、Webサイトへの記事の寄稿、ドキュメント作成、事例取材などを手掛ける。個人ブログは『山市良のえぬなんとかわーるど』。


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