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Universal Windows Platformで作成したプロジェクトをHoloLens Emulatorに配置するHoloLens Emulatorアプリ開発入門(2)(3/3 ページ)

拡張現実(AR)用ヘッドマウントディスプレイ「HoloLens」のエミュレーターを使ってHoloLens用アプリの作り方を解説する本連載。今回は、FlipViewコントロールを使う簡単なUniversal Windows Platform(UWP)プロジェクトを作り、HoloLens Emulatorに配置して動かす方法について。

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作成したUWPをHoloLens Emulatorに配置する方法を動画で解説

 まず、図8のように「Debug」となっている箇所を「Release」にする。次に「ARM」と表示されている箇所を「x86」にする。すると「Device」と表示されていた箇所が、「ローカルコンピューター」と表示される。この「ローカルコンピューター」の箇所に「HoloLens Emulator 10.0.11082.1039」を指定する。


図8 「Release」「x86」「HoloLens Emulator 10.0.11082.1039」を指定する

 次にVS2015メニューの「デバッグ」→「デバッグなしで開始」を選択する。その前に、1度VS2015メニューの「ビルド」→「ソリューションのクリーン」を実行しておいた方が安全だ。デバッグは、必ず「デバッグなしで開始」を選択する必要がある。「デバッグ開始」では、作成したプロジェクトが表示されないので、注意が必要だ。

 「デバッグなしで開始」を実行すると、最初は、HoloLens EmulatorのOSの画面が表示されるが、そのまましばらく待っていると、作成したUWPの画面が表示される(図9)。


図9 FlipViewを使ったUWPがHoloLens Emulatorに表示された

 図9の画面で、画像を横スクロールさせて表示させるのには、慣れるまでにコツが必要でなかなか難しい。今回は動画1で解説するので、参考にしてほしい。

動画1 FlipViewの画像を切り替える動画

次回は、UnityプロジェクトをHoloLens Emulatorに配置する

 今回はこれで終わりだ。HoloLens Emulatorに配置する方法は1度分かってしまえば簡単だが、Emulatorの操作方法が慣れるまでは難しい。基本的にマウスの右クリックで操作するようになる。

 このようにHoloLens Emulatorに配置することが分かれば、後はコンテンツの問題になってくる。そこで、次回はUnityを使ったプロジェクトをVS2015で読み込み、HoloLens Emulator上に配置する方法を解説する。UWPのようには簡単にはいかず、Unity側での設定が必要になるので、その辺りを詳しく解説したい。

著者紹介

薬師寺 国安(やくしじ くにやす) / 薬師寺国安事務所

薬師寺国安事務所代表。Visual Basicプログラミングと、マイクロソフト系の技術をテーマとした、書籍や記事の執筆を行う。

1950年生まれ。事務系のサラリーマンだった40歳から趣味でプログラミングを始め、1996年より独学でActiveXに取り組む。

1997年に薬師寺聖とコラボレーション・ユニット「PROJECT KySS」を結成。

2003年よりフリーになり、PROJECT KySSの活動に本格的に参加。.NETやRIAに関する書籍や記事を多数執筆する傍ら、受託案件のプログラミングも手掛ける。

Windows Phoneアプリ開発を経て、現在はWindowsストアアプリを多数公開中。

Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。

Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development(Oct 2012-Sep 2013)。

Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development(Oct 2013-Sep 2014)。

Microsoft MVP for Development Platforms-Windows Platform Development (Oct 2014-Sep 2015)。


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